
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、女子同士の切なくも甘いラブコメディの作品が面白いと「私、なんで女の子に生まれてきちゃったんだろ」をピックアップ。なお、本作は「葉末と露」(ナンバーナイン)第3巻から5話分の抜粋である。
作者である宝町歌織さんが2025年8月1日にX(旧Twitter)に投稿したところ、3600件を超える「いいね」が寄せられた。本記事では、宝町さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

■露は隣人の科学者・雨宮紫に頼み「男に変身する薬」で一時的に男になる
黒川露(24・イラストレーター)は白木葉末(26・カメラマン)と恋人となり、百合の甘い同棲生活を送っているが、重い生理の日に「子どもを産むことはできないし、女でごめんね」と自己否定する。葉末は性別や結婚、子どもにとらわれず「ありのままの自身を愛して」と露を包む(「子供」の話)。
ある日、露は隣人の科学者・雨宮紫に頼み「男に変身する薬」で一時的に男になり夜の営みに誘うが、葉末は泣きながら拒む(「男1」の話)。露は結婚や子作りへの憧れとコンプレックスに気づき後悔する(「男2」の話)。翌朝元の姿に戻り、葉末に「お帰り」と迎えられ仲直りする。(「男3」の話)。
夜、露が恋人歴を尋ねると葉末は「露が初めて」と告白し、露が「最初で最後の恋人なんだね」と語ると「そうなるわね」と寄り添う(「最初で最後」の話)。
女性同士の恋愛のデリケートな関係性を描いた本作に、「『百合』という概念を美しいと思える。…性別の壁という概念がこれほど憎いと思った事はなかった」といったX(旧Twitter)上の声や、ブックレビューでは、「愛や信頼関係がどれだけ深いものであるか…互いが互いを想い合える…」など、大きな反響の声が寄せられている。
■「感情を表す表情をこだわって作画させて頂いております」作者・宝町歌織さんが語る創作の裏側とこだわり

――「葉末と露」(「私、なんで女の子に生まれてきちゃたったんだろ」)の作品全体のモチーフ・テーマはどのようにして生まれたのでしょうか。
女性であることにコンプレックスを感じている露を通して2人の心がぶつかり合い、そして理解し合って欲しいという思いから生まれました。
――葉末と露の関係性は「百合」ですが、表現上、工夫された点をお教えください。
彼女に似合うと思える自分になりたい露、彼女に「ありのまま」を求める葉末、2人の心の痛みやら健気さを如何に伝えられるか考えながら描きました。
――「私、なんで女の子に生まれてきちゃたったんだろ」(「葉末と露」第3巻より5話抜粋)において宝町さんがシーン全体を描く上で特にこだわった点がございましたら、教えてください。
感情を表す表情をこだわって作画させて頂いております。
――本エピソードで、宝町さんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。
露が「生理なんか来なくたって私達の子供産めないのにね、私女の子でごめんね」と言ってる時の葉末の引きからアップになる2コマが気に入っております。
セリフが無くとも「この子そんなふうに思ってたんだ」みたいな驚きが伝わる、漫画的表現ができているのではと自己満足できるシーンでございます。
――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。
男になった露がなかなかイケメンだと思いますので、女の露と見比べて貰えたら嬉しいです。
――宝町さんの今後の抱負や希望をお聞かせください。
葉末と露はライフワークみたいなものですのでできるだけ末永く続けて行きたいと思っております。
そして百合というジャンルのこち亀って思われる様ないつどのタイミングで見ても楽しんで貰える作品を目指しております。
――最後に、本作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも作品を見てくださりありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願い致します!

