日常生活に支障が出る“強迫性障害”とは…恐怖と闘いながら過ごす日々に「もっと知られて欲しい疾患」【漫画】

日常生活に支障が出る“強迫性障害”とは…恐怖と闘いながら過ごす日々に「もっと知られて欲しい疾患」【漫画】

『強迫性障害です!』より
『強迫性障害です!』より / (C)みやざき明日香/星和書店

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、強い不安やこだわりが過度になってしまい日常生活に支障が出る病「強迫性障害」(強迫症)を描いたコミックエッセイ『強迫性障害です!』(星和書店刊)を紹介する。

『強迫性障害です!』より
『強迫性障害です!』より / (C)みやざき明日香/星和書店


サイト「コミックDAYS」で連載中の漫画『人としてつき合えたら』(講談社刊)の作者として知られるみやざき明日香さんが、8月23日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、みやざき明日香さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。

■生活に潜む“強迫性障害”の影
『強迫性障害です!』より
『強迫性障害です!』より / (C)みやざき明日香/星和書店


飲食店で食事をした際、友人から勧められた料理を避けて別の料理を注文したみやざき明日香さん。強迫性障害の1つ“疫病恐怖”が影響して、トマトのミートソースやヨーグルトに添えられたイチゴソースなどが体液に見え、それを感染症の感染源として想像してしまうのだ。

体液に過敏になってしまい、ケチャップやイチゴなどの食べ物、シャンプーや化粧水、さらに“刺さると血が出るもの”も恐ろしく感じてしまう。また、自分の感染だけでなく自分が他人を感染させることも怖いため、買い物の前には不安が収まるまで手を洗うが…。

この強迫性障害の苦しみを描いた漫画を読んだ人たちからは、「心当たりがあるからそうなのかも」「もっと知られて欲しい疾患」「思い返すのも辛いだろうにアウトプットできてすごい」「誰もがかかる可能性があるのが怖い」など、多くのコメントが寄せられている。

■「当時の苦しみが詰まっているんですよ」作者・みやざき明日香さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー
『強迫性障害です!』より
『強迫性障害です!』より / (C)みやざき明日香/星和書店


――本作では、かわいらしい普段のようすと恐怖を感じた際の表情の変化が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

『強迫性障害です!』を描いたのは2017年のことですが、その頃この病気のことを描いた漫画は少なく、知ってもらいたいという気持ちが大きかったです。まだ症状も重く、漫画を描くことに対しても強迫観念が湧いていたと思います。これというこだわりをしっかり持っていたわけではなく、一線一線が必死だった気がします。風呂に入るときのルール(画像一覧参照)など、普段恥ずかしくて言いづらいことまで描けてよかったです。

――作中で描かれた“不安を消す儀式”は手の洗い方に関するものでしたが、もっともおこなうことの多いものは何に関するものなのでしょうか?

当時に比べると回復していますが今も手洗いに対しては神経質な方だと思います。作中ほどの儀式的な行為はなくなりましたが、やっぱり風呂に入るのは疲れます。どれが1番かを決めるのは難しいのですが、「買い物」に緊張してしまいます。会計のときに落し物がないか心配になります。ネットショッピングの際は説明文等全ての文字をきちんと読んで記録に残さなければ不安です。素早く買い物をすることが難しいです。

――特に当時の印象が深いシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

今読み返すと、全てのシーンが懐かしいです。当時の苦しみが詰まっているんですよ(笑)。汚すことが不安で原稿用紙に触れない、血を連想させるカッターや丸ペンが怖い、郵送の為の荷造りが怖い…など漫画のお仕事に関する強迫観念、強迫行為の描写(画像一覧参照)に、当時の心の叫びを感じます。作画がアナログからデジタルに移行し、例えば原稿用紙に直接触る必要がなくなったことなどで、強迫行為は減り随分楽になりました(作中描いたように、デジタル作業の中で新しい強迫観念も生まれて来ましたが…)。

――日常の中で不安に思い確認した際に、確認しても不安が紛れない場合はどのように対処するのでしょうか?

確認行為をやめて、別の行動をする。気分が優れない場合は休みます。強迫行為を何度も繰り返すことに意味はないことが、今は分かっています。恐怖は時間と共に収まっていくことも知っています。

――今後の展望や目標をお教えください。

目標は漫画を描き続ける事。そして自立することです。自分の病気と障害の特性をもっと理解し、自分の面倒を自分で見る。自分にはそれが出来るのだ、という自信が欲しいです。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

まだまだ未熟ですが、精進いたしますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします!現在、講談社「コミックDAYS」さんで『人としてつき合えたら』を連載中です。恋愛したい青年とアセクシャルの女性の物語です(画像一覧参照)。是非ご覧になってください!私のXのアカウントでも1話目を公開しておりますので、よろしかったら覗いてみてくださいね。

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