親の高齢化に伴い、突然降りかかってくる「介護」の現実。育ててくれた恩はあるけれど、自分の生活をすべて投げ出すことはできませんよね。今回は、親の介護に直面した友人が、実際に体験したエピソードをご紹介します。
父からの衝撃的な命令
去年、地方の実家で暮らす母が脳梗塞で倒れ、突然介護が必要になったときのことです。
今後の不安に押しつぶされそうになっていた病院のロビーで、父は当然のように私に言いました。
「お前、仕事辞めて戻ってこい。介護は娘の役目だ」
耳を疑いました。
母のことは大切ですが、私は東京で正社員として働き、今の生活もキャリアもあります。
しかし、「そんな……無理だよ」と反論すると、父は顔を真っ赤にして怒鳴りました。
「親を見捨てるのか!」
感情論にはプロを投入
「育ててやったのに」という情に訴える攻撃に対し、これ以上感情論で話し合っても無駄だと私は悟りました。
そして、真っ向から感情的に父と戦うのではなく、戦略で動くことに決めました。
地域包括支援センターに相談し、信頼できるケアマネジャーを紹介してもらったのです。
そして、父も含めた三者面談の場をセッティング。
「娘がやるべき」という父の幻想を打ち砕くには、専門家の力が必要でした。

