猫ドアとは
ワンルームに住んでいれば別ですが、大抵の場合、家の中は複数の部屋や廊下に分かれていて、それを扉が仕切っています。扉があることで、別室からの視線を防いだり、室内の冷暖房を効率よく行うことができるのです。
しかしこの扉は、猫にとっては移動の障害でしかありません。扉のタイプによっては器用に開けられる猫もいますが、多くの場合は、猫が飼い主さんに鳴いたり扉を引っ掻いたりして「開けてくれ!」と頼まなくてはなりません。
この問題を解決するために生まれたのが、猫ドアです。猫ドアとは、その名の通り「猫専用のドア」です。部屋を仕切っている扉の下部に設け、猫が頭で押しながら通り抜け、その後は自然に元に戻るという仕組みです。
猫ドアには大きく3つのタイプがあります。現存している扉に穴を開けて取り付ける「後付けタイプ」、窓のサッシや襖などの引き戸のレールに嵌め込む「パネルタイプ」、猫ドアが組み込まれている扉に丸ごと交換してしまう「ドアタイプ」です。
猫ドアのタイプやメーカー、製品により価格はさまざまですが、もっとも安価なのは後付けタイプで、猫ドアの価格の目安は2,000〜6,000円程度、設置を業者に依頼した場合の工事費用は10,000〜25,000円程度です。DIYに自信がある方なら、工事費用は不要です。
ちなみに、最も高価になるドアタイプの場合は、猫ドアの価格だけで90,000〜160,000円にはなると考えておいた方が良いでしょう。パネルタイプだとドアタイプよりやや安価になりますが、設置場所が限られます。
家の扉に猫ドアを取り付けるメリット
1.猫のストレスが減る
どのタイプの猫ドアでも、猫はいつでも自由に別の部屋に移動できるようになります。例えば、リビングで飼い主さんと一緒に過ごしていた猫が洗面所にあるトイレに行きたくなっても、猫は誰にも頼らずに行き来できるため、ストレスが減ることでしょう。
2.飼い主のストレスが減る
猫が家の中を自由に移動できるようになることで、飼い主さんのストレスも減ります。例えば、猫のトイレのたびに映画鑑賞を中断させられたり、夜中に起こされたりしなくなるのです。些細なことですが、毎日繰り返されると大きなストレスになります。
3.冷暖房の効果を損なわせない
猫が自由に移動しても良い範囲では、常に扉を開放している家もあるでしょう。たしかに、その場合は扉の開け閉めに関するストレスはありません。しかし、冷暖房の効果が感じられなかったりかなりの費用になったりすることでしょう。猫ドアを設置すれば、扉を閉めておけるため、冷暖房の効果を損なわせません。
4.扉につけられる傷が減る
ドアを開けて欲しいという合図に猫が扉や扉付近の壁を引っ掻くため、傷がついてしまうというケースがよく見られます。いくら愛猫の爪痕でも、扉や壁に傷がつくのは嬉しいことではありません。特に賃貸の場合はなおさらです。猫ドアを設置して自由に出入りできれば、猫が扉を引っ掻くことも減るでしょう。
5.必要に応じて移動範囲をコントロールできる
愛猫が常に家の中を自由に移動できるのは良いが、留守番の時は行動範囲を制限したいといったケースもあるでしょう。その場合も、ロック付きの猫ドアなら簡単に制限できます。出かける前に、留守中に入って欲しくない部屋への猫ドアをロックし、帰宅後に解除することで、簡単に猫の行動範囲を制限できるため安心です。

