双極性障害と向き合って生きていく
編集部
現在の体調や生活などの様子について教えてください。
安積さん
現在は症状も安定していて、担当医と細かく薬の調整をしています。ですが、ドクターストップにより私は働くことができません。現在はいつでも働けるように体力づくりをしながら、最近までできなかった読書をしています。ほかにも絵を描いたり、お菓子を作ったり、趣味を楽しんでいます。
編集部
医療費はどのように支払われていますか?
安積さん
双極性障害に限らず、精神疾患の患者は薬が多い傾向にあります。薬が多い分、医療費は高額になります。私も一時期多くの薬を服薬しており、医療費がかさみました。そこで、知人に相談したところ、医療費の自己負担額を軽減する、公費負担の医療制度があると聞いたのです。その「自立支援医療制度」を利用したことで、驚くほど医療費が安くなり、気持ちも軽くなりました。
編集部
医療従事者に望むことはありますか?
安積さん
仕事は大変だと思いますが、分け隔てなく患者に接してほしいです。病院へ行って人に会うのもつらい中、話さなければならない相手なので、冷たくあしらわれるのはつらいです。こういう場面では落ち込みがひどくなり、症状が悪化することもありました。温かく接してもらえたら、病院通いのストレスが一つ減ります。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
安積さん
双極性障害の治療は、人それぞれ違います。どんな治療を受けようとも、すぐによい結果が出るとは限りません。ですが、乗り越えた人はたくさんいるので、諦めずコツコツ治療を続けることが大切です。一番してはいけないことは、無理をすることです。無理なく、マイペースを心がけてください。
編集部まとめ
記事の監修医師によると、双極性障害は気の弱さやストレスでかかるものではない可能性が高く、もともと持っている性格、体質が発症のきっかけとなるものなのだそうです。そういった心の病気なのに、体の病気のような特徴をもつ双極性障害は、薬物療法が主体。適切な治療を受ければ症状をコントロールできる可能性があるとのことでした。気分が高揚し活動的になったり、気分が落ち込んだりするときは、特に気をつけましょう。また、双極性障害は本人では気づきにくい病気。身の周りの大切な人が「双極性障害かも」と思ったら、病院へいくことをすすめてあげることも大切です。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
記事監修医師:
別府 拓紀(精神科医)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。

