
X(旧Twitter)やブログを中心に漫画を公開しているハルマキさん(@harumakimanga)。ブログ連載されていた『次々と漫画家が消えて行く宿』は、得体の知れない幽霊たちが跋扈する宿で、宿泊客である漫画家たちが次々と神隠しに遭うサスペンスホラーだ。



最後までハラハラさせられる展開が魅力の本作だが、作者のハルマキさんに制作の裏側を聞くと、当初は全く異なるテイストになる予定だったという。
■師匠の助言で「筆が滑りすぎた」結果
当初、ハルマキさんは5話程度で終わる軽いギャグ漫画を描くつもりだった。エッセイ漫画を長く描いていたハルマキさんが、そろそろ創作漫画にも挑戦したいと考えていた矢先、漫画家の師匠からある助言を受ける。「『謎』は人を惹きつけるから、謎をテーマに描いてみたら?」。その言葉を受けて書き始めたところ、筆が滑りに滑ってしまい、自身の好みを満載した長編ホラー作品へと変貌を遂げたのだという。
作中に登場するユニークなキャラクターたちにもモデルが存在する。エッセイ漫画時代の仕事場キャラはそのまま登場させ、面識のない人物に関しては、その人の作品から勝手にイメージを膨らませて描いているそうだ。リアルの関係者がモデルになっている点も、本作の隠れた見どころといえるだろう。
■「館ものは壊れてなんぼ」という美学
物語の舞台となる「恩墓呂荘」は、最終的に崩壊する運命をたどる。その理由についてハルマキさんは「そもそも建物自体が大昔に崩壊しており、ある人物の思念だけで形を留めていた」という設定を明かす。しかし、それ以上に強い動機があった。「館ものや建物を舞台にした作品は、最後は壊れてなんぼ!」という、作者独自の熱いこだわりだ。ホラー映画のようなダイナミックな崩壊劇は、ハルマキさんの美学が反映された名シーンとなっている。
取材協力:ハルマキ(@harumakimanga)
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