「HIV・エイズの症状」は”風邪”に似ている?3つ感染経路と日本の患者数も医師が解説!

「HIV・エイズの症状」は”風邪”に似ている?3つ感染経路と日本の患者数も医師が解説!

HIV・エイズはどのような経路で感染するのかを知っていますか?この記事ではHIV・エイズの感染による症状を紹介しています。

※この記事はメディカルドックにて『「HIV・エイズ」に感染すると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

中路 幸之助

監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)

1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。

HIV・エイズの感染経路・症状

怠そうに横になる女性

HIV・エイズとはどんな病気ですか?

HIVはヒト免疫不全ウイルスと呼ばれるウイルスの一種で、エイズはHIVに感染した後の体が弱ったときにかかる病気のことをいいます。
エイズの別名は「後天性免疫不全症候群」もしくは「AIDS」です。HIVは主に体内に存在する白血球に感染します。
HIVに感染した後はゆっくりと体内の免疫力が弱くなっていき、気づいた頃には外部からのウイルスをバリアできるような十分な力が残っていません。
またゆっくりと進行が進むため、感染している人もかかっていることに気づかない場合もあります。そのため知らない間に誰かに移してしまっていることもある病気です。

日本ではどれくらいの患者がいますか?

日本には約数万人にも及ぶほどの患者がいます。日本での感染者は一時的に減少傾向にありました。
しかし再び徐々に増加傾向にあり、これからも感染者は増えていくでしょう。日本では数万人もの多くの人がHIV・エイズと闘っていて、他人事とはいえない身近に潜む病気ともいえます。
世界中の単位で考えるとさらに何倍にも及ぶたくさんの人々が闘っている病気です。

HIVの主な感染経路を教えてください。

主な感染経路は、特定・非特定の相手との性行為・血液の接触による感染・母子の繋がりによる感染です。その中でも特に多いのが性行為による感染で、粘膜・傷口を通して相手に侵入し感染します。
相手が同性であっても異性であっても感染する可能性があり、粘膜や傷口を通した時点で感染します。
また血液の感染は、主に注射器の使いまわし・輸血が原因です。例えば覚せい剤の打ちまわしであっても感染の原因になります。注射を打つことに対して不安を持たれる方もいるかとは思いますが、日本の医療機関では輸血時のHIV等の感染症スクリーニングがされており、感染の危険性が極めて低いです。
また医療機関では全て使い捨てで使用されています。針刺し事故においても使用した針は直ちに捨てることや、針捨て専用の容器に入れるなどの予防対策が取られているため心配ありません。
母子の繋がりによる感染ではお母さんが感染している場合に、出産・子供に与える母乳を通して感染します。妊娠時に検査を行うことで感染していたとしても、子供に移さないように予防することも可能です。
念の為に検査を行うことは自身の子供を傷つけないためにも大事です。ただし感染に繋がる例外としては性行為・血液の接触がなく、肌と肌とのふれあい・飲みまわしなどは感染には繋がりません。
また生活する上で感染に繋がるケースは少なく、人との接触を過度に心配する必要はないでしょう。

HIVに感染するとどんな症状があらわれますか?

感染後はすぐに症状が出るわけではなく、数週間にかけて徐々に症状が現れてきます。熱が上がったり頭が痛くなったりなど、一時的な症状に見舞われ、イメージでいうと風邪やインフルエンザのような症状を想像すると分かりやすいでしょう。
発症後は自然に回復し、特に気になるような症状がなくなります。そして一定期間は体の異変を感じません。
しかし約数年後に再び発熱・体のだるさ・帯状疱疹など、普段とは違う体の異変を感じるようになります。異常を感じた後は、外からの刺激に対抗するための力がダメージを受けている状態です。
そのため感染力の弱いウイルスにでも感染してしまいます。

編集部まとめ

調べ物をするカップル
感染症は放置すると病状が悪化する可能性があります。しかし適切な対処や予防をすることで、感染を防ぐことや進行させないようにすることも可能です。

検査は勇気のいる行動ですが、今後の生活へ影響させないためにも必要な行動になります。

参考文献

HIV/AIDS 2020年(JIHS 国立感染症研究所)

配信元: Medical DOC

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