<日中のタイムスケジュール>

■幼稚園ママと仕事を両立できる理由
――続いてお仕事について教えてください。フレックス制度ということは、比較的、勤務時間は自由なスタイルですか。
久保さん はい。コアタイムはありますが、それ以外の勤務時間は自由なので、私は8時半に始業しています。日中は会議をしていることが多いので、終了時間までにそれぞれの議題に結論を出さないと、やることがどんどん溜まってしまいます。
そこで、会議の終了3分前くらいから、その場で全員に共有できるようなリストを作って、完結できるようにしています。
――フルタイム勤務ですが、保育園ではなく、あえて幼稚園を選んだ理由はありますか。
久保さん 長男も次男も、育休明けから幼稚園に入園するまでの3年間は保育園に通わせていたのですが、3歳から幼稚園に転園しました。たまたま近くに、カリキュラムや教育面が魅力的な幼稚園があって、14時以降も預かり保育をしてくれるところだったからです。
外国人の先生が常勤で携わってくれるのですが、日本の文化や精神もとても大切にしている園で、グローバリズムとのバランスがとてもいいなと思って、ぜひ通わせたいと思いました。
――とはいえ、幼稚園は平日の午前中に参観会や音楽会などもありますよね。
久保さん そうなんですよ。だから、フレックスで中抜けができるところには助けられています。例えば、「親子で七夕のお飾りをつけましょう」というイベントがあるのですが、私が行かなかったら子どもが悲しむだろうから、なんとか行ってあげたい。
会社のタイムカードには「休憩」という項目があるので、申請すれば、その時間は勤務時間にカウントされません。半休を取らずに、30分だけ業務を抜けて幼稚園の行事に参加することもできます。
――業務以外の「仕事」をする時間が認められているのですね。
久保さん はい。全力で仕事をしながら子育ても全力で挑みたい、そして幼稚園ママの役割は100%でやろう!と決めている私にとって、この制度は不可欠でした。半休を取らなくてはいけないとなると、このスタイルは難しかったと思いますし、会社の柔軟性にとても感謝しています。

富士スピードウェイで、NAPAC走行会の取材・撮影。ご厚意で、元ドライバー、現チューナーであるMCR小林真一代表の横に同乗させてもらい、サーキット走行を体験。
■会社、パパ、義母、みんなの協力で育児が成り立つ
――会社の制度以外に、育児をするうえで助かっていることはありますか?
久保さん 働く環境にも理解があることです。今は週2回の出社がルールとなっていますが、撮影で社外に出勤することがあれば、私の所属チームでは、それも1回の出社として認めてもらえるんです。
また、子どもの学校で感染症が流行っていて、出社を避けたいときは在宅を多めにできるなど、一人ひとりの事情に合わせて、柔軟に寄り添ってくれるところがとてもありがたいです。
――ルールはあっても、ガチガチに守らなければいけないわけではなく、働く人を大切にしてくれているのですね。
久保さん 本当にそうです。会社は「ファミリーはNo.1」というスタンスです。そのうえで、オペレーションを行う上司たちの理解が深いことも、今の働きやすさにつながっています。私は新卒からこの会社で働いていますが、2回の産休・育休も安心して取得でき、今はフルタイムのワーママとして、子どもを幼稚園に通わせながら、PTAの役員もしています! それができるのは周囲の理解があるからです。

北海道・士別で、新オールシーズンタイヤのプロモーション動画を撮影。「夜明け前の極寒ロケで、過酷な数日間でしたが、仕上がった作品は社内外から高評価をいただき、やりがいを実感しました」
――仕事上、出張する日もあるということですが、それは大変ではないですか。
久保さん 仕事の混み具合にもよりますが、周りの人が前泊するような遠方でも、基本的に私は日帰りで予定を組むことが多いです。今年の2月には北海道に出張に行って、同行した社員は後泊をしていましたが、私はちょっと無理をしてでも、その日中に帰ってきました(笑)。
海外出張も同様で、子どもたちの夕飯を見届けてから深夜便で飛び立ち、朝に現地に到着して仕事をするなんてことも。出張中は、パパや義母を頼りにしているので、不在の期間が1日くらい延びても大丈夫ではあるのですが、なるべく子どもと一緒にいる時間を確保したいんです。
――お子さんが何歳になったころから出張を再開しましたか?
久保さん 私の性格上、出張は行きたい!と思っているので、子どもが1歳になる前から、海外に1週間行っていたこともありました。一昨年には、パリに行った後、土日を経て、翌週からバンコクへ行ったことも。
――つまり、産後1年経たない時期からですか。すごいバイタリティですね!
久保さん 出張のスケジュールが決まっているときは、私の出張中に家族が感染症などにかからないように人混みを避けたり、週末はゆっくり家ですごしたりして、子どもたちの体調管理を徹底するように気をつけていますね。

タイのパタヤで開催された「MICHELIN PRIMACY 5」Driving Experience (走行会)に参加。イベントをサポートしながら、日本公式SNS広告用の動画制作にも携わりました。
――普段のお子さんの急病対応や早退時のお迎えは久保さんが行くのでしょうか?
久保さん 在宅のときは、基本は私がお迎えに行きます。出社している日であれば、近くに住むおばあちゃんに頼むことも。長男の場合、本人が元気でも学級閉鎖で学校が休みに……なんてこともあるので、そういうときは、夫のクリニックの医局で休んでいてもらうこともあります。
ーー学童は利用していますか?
久保さん 以前は学童ではなく、外部業者が運営している放課後クラブを利用していました。わが家は夫が平日休みで、義母もいてくれるので、家族で話し合って、学童よりも放課後クラブのほうが合っているのではないかという結論になりました。
今は3年生になったので、放課後クラブの利用は夏休みなどの長期休暇中がメインで、平日は自分で一時帰宅して、公園に行って遊んでいることが多いですね。
それぞれの家庭によってベストなスタイルは異なると思うので、ときにはみんなで話し合いながら、型にとらわれすぎず選択していくことも大切だと思っています。

(取材・文:宮本貴世、撮影:奥村暢欣、久保さん提供、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)
