
ニュージーランドを歩くと、公園のように広々とした墓地に出会うことがあります。
日本のように石塔が整然と並ぶ姿ではなく、緑の芝生に小さな墓石やプレートが点在し、花や写真が飾られているのが一般的です。
家族が持ち寄ったぬいぐるみやお菓子が置かれていることもあり、故人を温かく見守る雰囲気が漂います。
この国では、ヨーロッパ系移民のキリスト教文化と、先住民族マオリの伝統が混ざり合って独自のスタイルが生まれました。
マオリのお墓や慰霊の場には、彫刻や鮮やかな装飾が施されることも多く、生命への敬意や共同体とのつながりを強く感じさせます。
また、墓地自体が地域の人々の散歩コースになっている場合も少なくありません。
芝生や樹木に囲まれた空間は開放的で、死を遠ざけるよりも自然の中で共に生き続けるという思想が表れています。
旅行中に立ち寄ると、日本のお墓とは異なる死生観を肌で感じられるでしょう。

