小さな違和感を無視する
でも、最近、隆司の言動に少し、ほんの少しだけ、違和感を覚えることがある。
たとえば、彼の「もっと一緒にいたい」という言葉。夜、一緒に食事をしたあとにも、可能な限り彼と過ごすことを要求する。そして、もしそれが叶わないと、彼はわかりやすく不機嫌になる。それはまるで、私の都合よりも、彼の欲求が優先されるべきだとでも言っているようで。あとは、休日に会えないと伝えたときもそう。
「明日はタツキと二人で過ごしたいから、ごめんね」
そう伝えた時、隆司は口を尖らせた。
「えりかさん、俺のこと嫌いになった?それとも、俺よりタツキの方が大事?」
冗談だとわかっている。でも、この言葉を聞いたとき、胸の奥で何かがちくりと刺さったような気がした。彼の愛情表現は、時々、私を少しだけ息苦しくさせる。
このときの私は、隆司の「大好き」という言葉の裏に隠された、得体の知れない感情に、まだ気づいていないふりをしていた―――。
あとがき:信頼と違和感の始まり
新しい恋に心躍らせるえりかですが、隆司の言葉の端々に、過去の経験からくるトラウマが警鐘を鳴らし始めます。この違和感が、今後の展開にどのように影響していくのか、彼女の心情の変化に注目してください。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

