腎臓の異常を放置することにはどんなリスクがあるのか?
編集部
腎臓の異常をそのままにしておくと、どんなリスクがありますか?
小出先生
初期の腎臓病は自覚症状が乏しいため軽視されがちですが、放置すると慢性腎臓病へ進行することがあります。やがて腎機能が大きく低下し、体に老廃物や余分な水分が蓄積。透析治療や腎移植が必要になるケースもあり、生活の質が大きく損なわれます。
編集部
腎臓以外への影響もあるのですか?
小出先生
はい。腎臓の異常は心血管疾患のリスクを高めます。腎機能が低下すると高血圧や動脈硬化が進み、心不全や心筋梗塞、脳卒中の発症率が上昇します。そのため、腎臓病は「心血管病の危険因子」としても重要視されています。
編集部
放置すると具体的にどんな症状が表れますか?
小出先生
ますます腎機能が低下してむくみや息切れ、倦怠感、食欲不振などが強まり、日常生活に支障をきたします。進行すれば食事制限や水分制限が必要になり、仕事や家庭生活にも大きな影響を及ぼします。
編集部
最悪の場合、どのような事態になりますか?
小出先生
腎機能が極端に低下すると腎不全に至り、透析や腎移植が不可欠になります。さらに放置すれば体内に老廃物が蓄積し、命に関わる状態に陥ります。腎臓の異常を早く見つけ、適切に対処することは命を守るために不可欠。健康診断で腎機能の異常を指摘されたら、放置せずに必ず医療機関を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
小出先生
腎臓の機能は少しずつ低下しても自覚症状がほとんどありません。だからこそ、健診などで数値にわずかな異常が見つかった場合も軽視せず、早めに医療機関を受診し再検査をおこなうことが大切です。放置すると、慢性腎臓病が進行し、取り返しのつかない状態になることもあります。異常が見つかったら、できるだけ早く医療機関を受診するようにしましょう。
編集部まとめ
腎臓は“沈黙の臓器”とも呼ばれ、異常があっても症状が出にくいのが特徴です。健診結果を見て「少し高いだけ」と放置せず、医療機関への相談を早めにおこないましょう。早期発見・早期対応が、透析など深刻な事態を防ぐ最大のポイントになります。

