頑張る者は見られてるし、報われる
「お疲れ様です、はるこさん」
事務所から店長が出てきました。その顔には、安堵の色が浮かんでいます。
「すごい効果でしたね」
「はい、まるで魔法みたいです」
「いやあ、もっと早くこうすべきでした。はるこさんには、本当に長い間、辛い思いをさせてしまって申し訳なかったです」
店長は深々と頭を下げました。
「お2人の分まで、気を使ってフォローしてくれていたこと、ちゃんと分かっていますからね。昇給期待してくださいね」
その言葉を聞いた時、胸の奥につかえていた黒い塊が、スーッと溶けていくのを感じました。 お金のためではなく、自分の頑張りを誰かが見ていてくれた。認めてくれた。 その事実が、何よりの報酬でした。
帰り道、私はスーパーに寄りました。 いつもなら割引シールの貼られた惣菜しか残っていない時間ですが、今日はまだ新鮮な野菜や魚がたくさん並んでいます。
「今日は、手の込んだ料理でも作ろうかな」
カゴを片手に、私は自然と鼻歌を口ずさんでいました。
楽をして得をしようとしても、結局は自分の首を絞めることになる。真面目に、誠実に仕事に向き合うことが、一番の近道であり、一番心安らかなのだと。 夕焼けに染まる街並みを眺めながら、私は改めてそう実感しました。
明日もまた、コーヒーのいい香りに包まれて、忙しくも充実した一日が始まります。 でももう、あのどんよりとした曇り空はありません。 私の心は今、この夕空のように、晴れやかに澄み渡っています。
あとがき:店長の機転でスカッと解決
店長の見事な采配で、店内の不平等感が一気に解消されましたね。おばさん達もちゃんと働くようになって、めでたしめでたしです。
このお話を通じて、自分たちだけで解決できないことは上司に相談する大切さが伝わってきます。職場の問題は自分だけで抱え込まず、周囲の人と対話しながら解決できるといいですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: kgrddm
(配信元: ママリ)

