誰一人として同じ顔の人間がいないように、歯並びも千差万別です。笑ったときや会話をするときなど、日常生活のなかで歯並びが気になるシーンは多いですよね。
最近では、マスク生活の影響で目立たずに矯正歯科治療を進められるようになったため、歯列矯正を開始した方も増えたといわれています。
今回は歯並びのなかで、歯並びや噛み合わせが良くない状態の総称を指す「不正咬合(ふせいこうごう)」について解説いたします。
※この記事はメディカルドックにて『「不正咬合」の原因・放置するとどうなるか存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
不正咬合のリスクと診断・検査方法

不正咬合を放置してしまうとどのような影響があるのでしょうか?
不正咬合を放置すると、下記のような影響が考えられます。虫歯や歯周病リスクの増加
顎関節症の発症、顎の発育への悪影響
咀嚼機能の低下
構音(発音)への障害
見た目の劣等感による心理的影響
見た目だけへの影響だと簡単に捉えず、将来的に身体に及ぼす影響や精神的な負担も踏まえて治療を検討することをおすすめいたします。
歯並びの悪さは口内だけの問題ではないのですね…。どのタイミングでの受診がベストなのでしょう?
矯正治療は何歳からでも開始できるのですが、少しでも早めに始めるのがベストです。年齢を重ねると虫歯で歯を失っていたり、歯を支える土台が歯周病で減っていたり、矯正治療前に治療する箇所が多くなる傾向にあります。また矯正治療には時間がかかること、若い方が新陳代謝がよく、歯の移動スピードが早いということからもできるだけ早めの治療をおすすめします。
不正咬合の診断で行われる検査はどんなものなのか教えてください。
治療前の検査では、側面頭部エックス線規格写真を用いて詳細な検査が行われます。不正咬合の原因を解明し、医師とのカウンセリングのもと治療を進めていくのが基本です。そのほかにも顔面や口腔写真、3Dスキャンで口腔内の計測を行います。
編集部まとめ

残念ながら不正咬合は自然に改善される症状ではなく、年を重ねるごとに治療に伴うリスクも増加してしまいます。
しかし、治療することで将来的な口内トラブルの防止や、歯並び改善による見た目の自信向上にも繋がります。一生お付き合いする自分の歯だからこそ、少しでも早くお悩みを解決してはいかがでしょうか。
参考文献
矯正歯科治療について(日本矯正歯科学会)
矯正歯科治療について(日本臨床矯正歯科医会)

