「自分でできるようになって…」急に自立を促す妻、熟年離婚がよぎる夫…12万人が涙した老夫婦の“別れ”の物語【作者に聞く】

「自分でできるようになって…」急に自立を促す妻、熟年離婚がよぎる夫…12万人が涙した老夫婦の“別れ”の物語【作者に聞く】

急に妻が「おとうさんの手料理が食べたい」と言い出した
急に妻が「おとうさんの手料理が食べたい」と言い出した

夫婦として半世紀を共に歩んできた誠一と光子。平穏な老後を送っていたはずの二人だが、ある日を境に誠一は妻の様子に違和感を抱き始める。これまで家庭を支えてきた光子が、急に誠一へ料理をするよう勧めたり、「働きに出る」と言い出したりしたのだ。さらに「自分で何でもできるようにならないと」と、突き放すような言葉まで投げかけてくる。

熟年離婚した友人の話を思い出した誠一の脳裏に、「光子は離婚したがっているのではないか」という疑念がよぎる。しかし、妻の行動の裏には、もっと切実で深い愛情が隠されていた。
「やっぱりお前が作った方が…」と言うとまさかの返事が
「やっぱりお前が作った方が…」と言うとまさかの返事が
「何もできないまま」…じゃダメなのか?妻の真意は!?
「何もできないまま」…じゃダメなのか?妻の真意は!?



■12万人が涙した老夫婦の物語

本作を手掛けたのは、漫画家の小菊えりかさん(@kogikuerika)だ。元々漫画が好きだった小菊さんだが、自ら筆を執るようになったきっかけはSNSだったという。試しに描いた短編をアップしたところ、予想以上の反響があり、そこから本格的に漫画を描き始めた。本作『ずっと一緒にいられたら』も、著者のSNSで発表されるやいなや、Xで12万いいねを超える共感を呼んだ作品だ。

近年、SNSでは若い夫婦やカップルを描いたエッセイ漫画が多く見られるが、本作ではあえて「老夫婦」にスポットライトを当てている。その理由について小菊さんは、「長い年月を経た関係や想いに尊さを感じており、老夫婦であればそれをより深く表現できると思った」と語る。50年という歳月を積み重ねた二人だからこそ醸し出せる空気感や、言葉にしなくても通じ合う絆。それが読者の涙腺を刺激する最大の魅力となっているのだろう。

■モデルは身近な家族たち

誠一と光子のやり取りは非常にリアルで、実在のモデルがいるかのように感じられる。しかし小菊さんによると、特定のモデルはおらず、周囲の家族や親戚などの夫婦像を参考にしてキャラクターを作り上げたそうだ。身近な人々の姿を丁寧に観察し、再構築したからこそ、誰もが自分の祖父母や両親を重ね合わせられる普遍的な物語が生まれたのかもしれない。書籍化にあたり、小菊さんは「思っていた以上にたくさんの感想をいただきました。大好きな二人の物語をこういった形でお届けできることが大変うれしい」と喜びを語っている。

「熟年離婚では?」というミスリードから始まり、予想外の結末へと向かう本作。夫婦の在り方や、いつか訪れるパートナーとの別れについて深く考えさせられる一冊だ。

取材協力:小菊えりか(@kogikuerika)

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配信元: Walkerplus

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