
双子育児は、「大変」という言葉ではとても足りない。二卵性双生児のポン子ちゃんとコン子ちゃん、そして三女のピイ子ちゃんを育てるサヤ山サヤ(@saya_twins1125)さんが描く育児エッセイには、そんな日々の現実がユーモアと本音を交えて詰め込まれている。ウォーカープラスでは「今日も三姉妹が舞う!〜七転び八起き育児日記〜」として、妊娠・出産・育児のピンチを乗り越えてきたサヤさんの体験を、全編描き下ろしで連載中だ。
■乳頭が盛大に裂ける!? 双子授乳は想像以上の過酷さだった



今回描かれるのは、双子育児のなかでも特にハードな「授乳」の話。サヤさんは出産当初から母乳とミルクの混合で双子を育てていたが、生後5カ月ごろを境に状況が変わっていく。コン子ちゃんが突然、母乳を完全に拒否するようになったのだ。
育児書的には珍しくない変化だと頭では理解していても、「母として拒否されたような気がして、正直かなり落ち込んだ」と当時を振り返る。一方で、ポン子ちゃんは母乳もミルクも大好きな食いしん坊。よく飲み、よく眠り、双子でありながら体格差が出始めるほどだったという。
■双子育児は「授乳」より先に「睡眠」を守れ!
双子育児で最も重要だったのは、いかに親の睡眠を確保するかだった。夜になると母乳の出が落ちる体質だったサヤさんは、夜間は腹持ちのいいミルクを中心に対応するスタイルに切り替えていく。当初は片方が起きたらもう片方も起こして同時に授乳していたが、それが逆効果になることも少なくなかった。最終的にたどり着いたのは、部屋を分け、授乳できる子はサヤさん、もう一人は夫が担当するという分担制。効率を取った結果ではあるが、それでも夫婦そろって慢性的な寝不足状態だったという。
■外出は“しない”という選択肢
生後半年ごろまでは、授乳が必要になるような長時間の外出はほぼしなかった。近所への買い物や散歩が限界で、遠出は完全に封印。双子の生活リズムが整い始めてから、ようやく車での外出が可能になったが、そのころには次女は完全ミルク、長女のみ車内授乳という形に落ち着いていた。外から見れば些細な工夫でも、当事者にとっては必死の選択だった。
■母の体は消耗品じゃない。それでも削られていく日々
授乳期の体は、常に水分とエネルギーを欲しがる。サヤさんはとにかく水分補給を最優先にし、コップを洗う時間すら惜しくて自分専用のピッチャーから直接お茶を飲んでいたという。また、小腹が空いたときはあんこ系のおやつで栄養補給。甘いもの好きとしては本当は洋菓子に手を伸ばしたかったが、「母体優先」で我慢の日々だった。
双子授乳は、気合いや根性だけではどうにもならない。試行錯誤しながら、自分たちに合う形を見つけていくしかない。その過程を包み隠さず描いた本作は、同じ立場の親にとって大きな共感と救いになるはずだ。
取材協力:サヤ山サヤ
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