糖尿病、特に2型糖尿病は生活習慣と深い関係があります。運動療法は糖尿病の管理に有効ですが、より効果を高めるためには生活習慣の改善が欠かせません。この記事では、糖尿病と生活習慣の関係や管理のためのポイントについて理学療法士の相澤さんが解説します。

監修理学療法士:
相澤 郁也(理学療法士)
2015年、国家公務員共済組合連合会吉島病院に就職し臨床に従事。2020年、千葉の三咲内科クリニックに招聘。現在は糖尿病患者の運動指導をおこない、糖尿病の発症・重症化予防に貢献。糖尿病に関する多くの研究業績をもつ。2022年、広島大学大学院医歯薬保健学研究科保健学専攻博士課程前期修了。日本糖尿病療養指導士、代謝認定理学療法士、日本糖尿病理学療法学会広報委員会委員、全国臨床糖尿病医会関東・北日本コメディカルの会世話人、千葉県糖尿病対策推進会議世話人。
編集部
糖尿病と生活習慣の関係について教えてください。
相澤さん
生活習慣が発症や進行の要因の1つである「2型糖尿病」では、食べ過ぎ、栄養の偏り(動物性脂肪の摂取過多)、運動不足、肥満、睡眠不足、ストレスなどの生活習慣が関係していると言われています。
編集部
糖尿病の人において、生活習慣はどのような指標に影響を与えますか?
相澤さん
生活習慣は、「血糖(血糖値・HbA1c)」「血圧」「脂質代謝(LDL-C・HDL-C・TGなど)」「体重」に影響を与えます。これらの指標は全て糖尿病による合併症の予防や進行予防のために重要な指標です。その中でも糖尿病の人でとくに大事な指標として、血糖値とHbA1cがあります。血糖値は採血時の状態を表し、HbA1cは採血時から過去1〜2カ月間の平均血糖値を反映して変動します。
編集部
運動療法と生活習慣の改善、どちらが糖尿病にとって有効だとされていますか?
相澤さん
結論としては、どちらも有効かつ、とても重要です。しかし、生活習慣が悪いまま運動療法を実施しても体重に対する効果は限定的なため、まずは生活習慣を改善することが重要であると考えられます。
※この記事にメディカルドックにて【「糖尿病の運動療法で重要なのはトレーニングより日常的な生活習慣の改善」そのワケを理学療法士が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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