【2022年アカデミー賞直前集中連載】カビラさんとよしひろさんが作品賞候補作について語ります!

【2022年アカデミー賞直前集中連載】カビラさんとよしひろさんが作品賞候補作について語ります!

Netflix作品はオスカーを獲得できるか

 今年ついにゴールデングローブ賞でNetflix作品『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が作品賞を受賞しましたよね。じゃあオスカーもNetflixがついに作品賞を獲れるんじゃない? と楽観視している人もいるのですが、あたしは逆に見ていて。「やっぱりうちは劇場公開作に作品賞をあげるよ」となるかな、と。そうすると、『ドライブ・マイ・カー』の順位がガっと上がるんですよね。


 うーん、どうでしょう……。でも3年連続で最もオスカーにノミネートされている映画会社はNetflixですからね。それに僕らムービーバフとしてみれば、配信作でも劇場用作品でもいい作品だったら関係ないですし。


 そうなんですよね。アカデミー会員が気にしているだけなんですよ。なにが楽しかったか、なにが面白かったかが一番ですもんね。


 Netflixはどの映画スタジオも真似ができない潤沢な資金を投じてここまで良質な作品をたくさん世に出してくれて感謝なんですよ。でも……やっぱり望むらくは、オプションとして劇場公開もお願いします、と。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
監督:ジェーン・カンピオン/出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー ほか/Netflix映画/Netflixにて独占配信中 ©Netflix

ハプニングも含めてアカデミーの醍醐味

 とにかく、なにかのブレイクスルーが今年起きる気がしますよね。それがNetflix作品の作品賞受賞なのか『ドライブ・マイ・カー』なのか。大きく分けるとその2つかなあ。


 いやぁ、どうですかね。なんだかんだ言って『コーダ あいのうた』や『ベルファスト』もありますからね。僕は予想する立場ではないから、視聴者の皆さんとまったく同じ立場で一緒に驚き、一緒に嘆き、一緒に喜ぶスタンスでいるんですよね。たまたまいろんな下調べで過去のデータや興行収入、傾向を調べたりしておさえていますけど。それ以外は予想しようとはしないですね。米ニクソン大統領の陰謀、ウォーターゲートならぬエンベロープ事件があったじゃないですか(EnvelopeGate:第89回アカデミー賞作品賞の封筒を取り違え『ムーンライト』が『ラ・ラ・ランド』と発表された)。ああいうときにどういう風に適切に対処するかというのが重要な仕事なんですよ。


 昨年のラストもハプニングでしたよね。


 え? これで終わり? っていう(大トリ主演男優賞プレゼンターのホアキン・フェニックスがゴニョゴニョしゃべってる間にエンドロールが流れて終わった)。


 ああいうときはスタジオも「え?」となるんですか。


 もちろん。現地のフロア・ディレクターはイヤーピースいれてますけど、僕らには放送があと何秒というカウントダウンしかこないんですよ。それでなんとか拾わなきゃならない。そこが醍醐味なんですけどね。


 うわぁ、想像以上にきつい! そういうところも毎年楽しみで仕方ないんですよね。


 ライブパフォーマンスもね。今年はビヨンセ! ビリー・アイリッシュ!! 期待ですよね。


 その豪華さの中に濱口監督がいる!


 最高ですよ。


はい、今回はここまで。次回最終回はアカデミー賞直前の26日にお届けします!

『コーダ あいのうた』
監督:シアン・ヘダー/出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、トロイ・コッツァー ほか/配給:ギャガ/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 ©2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS

『ベルファスト』
監督:ケネス・ブラナー/出演:ジェイミー・ドーナン、カトリーナ・バルフ、キアラン・ハインズ、ジュード・ヒル ほか/配給:パルコ ユニバーサル映画/公開:3月25日より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー ©2021 Focus Features, LLC.

ジョン・カビラ
1958年生まれ、沖縄県出身。テレビ番組MC、スポーツキャスター、ラジオパーソナリティ、タレントとして広く活動中。2007年より、WOWOWのアカデミー賞授賞式の中継番組で案内役を務めている。

よしひろまさみち
本誌のほか、数多くの媒体で映画に関する企画の編集・執筆を行う。「本当におもろいもんしか紹介しない」がモットー。編集部も全幅の信頼を置いており、観る作品に困ったらとりあえずよしひろさんに聞いてます。

『生中継!第94回アカデミー賞授賞式』
LA授賞式司会:レジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクス/日本スタジオ案内役:ジョン・カビラ、宇垣美里/スペシャルゲスト:斎藤工、中島健人(Sexy Zone)/スタジオゲスト:河北麻友子、町山智浩(リモート)/LAレッドカーペットレポーター:小西未来/3月28日 7:30〜生中継(同時通訳)、22:00〜収録(字幕版)

WOWOWプライムにて独占放送&WOWOWオンデマンドにて独占配信

interview & text:MASAMICHI YOSHIHIRO / photo:YOSHIKUNI NAKAGAWA(JON KABIRA)

提供元

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オトナミューズウェブ

「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!