すぐに病院へ行くべき「緑色の下痢」に関する症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
緑色の下痢で発熱や激しい腹痛がある症状の場合は、消化器内科へ
緑色の下痢に加えて、38度以上の高熱がある、我慢できないほどの激しい腹痛がある、便に血が混じっている(赤黒い、または鮮血)、嘔吐して水分が全く摂れないといった症状が見られる場合は注意が必要です。これらは重篤な感染症や、腸管の炎症が強く起きているサインである可能性があります。すぐに消化器内科、または救急対応が可能な総合病院を受診してください。夜間であっても、意識が朦朧としている場合などは救急要請を検討すべき状態です。
病院受診・予防の目安となる「緑色の下痢」ときのセルフチェック法
1日に10回以上の激しい下痢がある場合
水分を摂ってもすぐに吐いてしまう場合
口の中が乾燥し、尿が出ないなどの脱水サインがある場合
下痢が3日以上続き、改善の兆しがない場合
便に血が混ざっている場合
「緑色の下痢」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「緑色の下痢」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
ウイルス性胃腸炎
ウイルス性胃腸炎は、ノロウイルスやロタウイルスなどが原因で発症します。腸の粘膜がダメージを受け、消化吸収機能が低下することで、黄色から緑色の水様便が出ることがあります。特に冬場に流行しやすく、嘔吐や発熱を伴うのが特徴です。特効薬はないため、対症療法が中心となります。脱水を防ぐための水分補給と整腸剤の服用を行い、自然治癒を待ちます。症状が重い場合は、点滴治療などが必要になるため、内科や消化器内科を受診してください。
細菌性腸炎
サルモネラ菌、カンピロバクター、病原性大腸菌などの細菌感染によって引き起こされる腸炎です。汚染された食品(鶏肉や卵など)を摂取することで感染し、激しい腹痛、粘液や血液の混じった緑色の便、発熱が見られることが特徴です。水分補給と安静が基本ですが、菌の種類や症状の程度によっては抗生物質の投与が必要となる場合があります。食中毒の可能性が高いため、早めに消化器内科を受診し、適切な診断を受けることが重要です。
食中毒
細菌やウイルス、寄生虫などが付着した食品を食べることによって起こる健康被害の総称です。緑色の下痢は、特にサルモネラ属菌による食中毒で特徴的に見られることがあります。原因となる食事をしてから数時間から数日の潜伏期間を経て発症します。治療は原因物質の排除と脱水補正が主となります。毒素を出し切る必要があるため、強い下痢止めの使用は慎重に行わなければなりません。症状が急速に進行することもあるため、早急に医療機関へ相談してください。

