「緑色の下痢」の正しい対処法は?
ここでは緑色の下痢に対する正しい対処法を解説します。
食中毒などの病気が原因で緑色の下痢症状が起きている場合
食中毒や感染症が疑われる場合は、体内の病原菌や毒素を排出しようとする反応として下痢が起きています。そのため、市販の強力な下痢止め(腸の動きを止める薬)を安易に使用するのは避けてください。まずは経口補水液などで水分と塩分を補い、消化器内科を受診して、医師の指示のもとで整腸剤や適切な薬を処方してもらうことが、結果的に早い回復につながります。
病気以外が原因で緑色の下痢症状が起きている場合
病気以外の暴飲暴食や冷え、食品の色素が原因と考えられる場合は、腸を休めることが最優先です。食事を1食抜く、あるいはお粥やうどんなどの消化に良いものを少量摂取するようにし、お腹を温めて安静に過ごしましょう。カフェインやアルコール、脂っこい食事は控えてください。数日様子を見ても便の色や性状が戻らない場合は、念のため受診することをおすすめします。もし、抗生物質などの治療後に緑色の便が出た場合には、その治療の中止などを検討するため、医療機関にご相談下さい。
緑色の軟便が出るときに下痢止めや整腸剤を服用しても良い?
乳酸菌やビフィズス菌などが含まれる「整腸剤」であれば、腸内環境を整える作用があるため、服用しても問題ないケースが大半です。しかし、「下痢止め(止瀉薬)」に関しては注意が必要です。前述の通り、感染性の下痢に対して下痢止めを使うと症状を悪化させるリスクがあるため、自己判断での服用は避け、医師や薬剤師に相談してから使用するようにしてください。
「緑色の下痢」症状についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「緑色の下痢」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
緑色の下痢をするのは食中毒が原因でしょうか
齋藤 雄佑(医師)
食中毒の可能性はありますが、それだけが原因ではありません。暴飲暴食による消化不良、風邪による胃腸炎、あるいは着色料の多い食品の摂取などでも緑色の下痢になることがあります。発熱や嘔吐などの他の症状があるかどうかが、判断の一つの目安になります。
感染性腸炎を発症した場合、便は緑色になりますか
齋藤 雄佑(医師)
はい、なることがあります。感染性腸炎になると腸の動きが非常に活発になり、胆汁が酸化されて茶色になる前に排出されてしまうため、便が緑色に見えることがよくあります。特に乳幼児のロタウイルス感染症などでは、白っぽい便だけでなく、緑色がかった便が出ることもあります。
緑色の下痢をしたときの対処法を教えて下さい
齋藤 雄佑(医師)
まずは水分補給を心がけましょう。脱水を防ぐことが最も重要です。その上で、刺激の少ない消化の良い食事を摂り、体を温めて安静にしましょう。下痢以外の症状(高熱、激痛、血便など)がある場合は、速やかに病院を受診してください。
暴飲暴食をすると緑がかった便が出るのでしょうか?
齋藤 雄佑(医師)
はい、出ることがあります。大量に食べたり、脂っこいものを摂取したりすると、消化が追いつかず腸の通過スピードが速くなるため、胆汁色素が緑色のまま排出されることがあります。この場合は、食事量を調整し胃腸を休めることで、通常の色に戻ることがほとんどです。

