借金残して蒸発した「悪魔」のような母→幸せな私に忍び寄る【最悪の再会】|別れた父と母の板挟みになった話

借金残して蒸発した「悪魔」のような母→幸せな私に忍び寄る【最悪の再会】|別れた父と母の板挟みになった話

29歳のサツキは、夫と2歳の息子と平穏に暮らしている。父子家庭で育った彼女は、自分を捨てた「悪魔のような母」を憎むことで、苦労して育ててくれた父に応えてきた。だが、転勤先で偶然にも母の住む街へ導かれる。

複雑な過去を持つ私

男の子 花

「ママ、みて!おはな!」

2歳になる息子の和人が、公園で摘んだシロツメクサを私に差し出してくれます。

「わあ、きれい。和人、ありがとう」

その笑顔を見ているだけで、胸の奥がじんわりと温かくなる。隣では夫のオサムが「よかったな、和人」と優しく頭を撫でています。

私はサツキ、29歳。今は穏やかな家庭を築いていますが、私の育ちは少し……いえ、かなり複雑でした。小学2年生の時に両親が離婚し、それ以来、父の手一つで育てられた父子家庭育ちです。

不器用だけど優しい父

頑固 父

「サツキ、飯食ってるか?和人のおむつ、足りてるか?」

時折かかってくる父からの電話は、いつも不器用な優しさに溢れています。

「お父さん、大丈夫だよ。オサムさんも協力してくれてるし」
「そうか……。まあ、困ったことがあったらすぐに言え。俺が苦労してお前を育てたんだ、お前には苦労させたくないからな」

父はいつも、この「苦労して育てた」という言葉を口にします。確かにその通りなのです。母が作った、一軒家が建つほどの多額の借金。

父はそのすべてを肩代わりすることを条件に、私たちの親権を勝ち取りました。必死に働き、借金を返し、慣れない手つきで私たちの弁当を作ってくれた。父には感謝しかありません。

配信元: ママリ

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