多頭飼いをしていると、犬同士の意外な関係性や役割分担が見えてくることも。「いぬのきもち」読者の皆さんから集まった多頭飼いエピソードから、犬の個性や絆が織りなす犬社会の奥深さを、動物行動学者の増田宏司先生が解説します。
仲良く助け合う姿にほっこり♡
「ヨークシャー・テリアの桃とマルチーズの苺はとっても仲よし。苺は飛び出し防止ゲートを開けるのが得意で、桃が通れず立ち止まっていると、すぐに駆けつけて開けてあげます」(Hさん)

【増田先生から】犬は仲間の困りごとに気づいて行動します
犬は仲間の感情や様子の変化にとても敏感です。誰かが困っていると気づけば、近づいて様子を見たり吠えて飼い主に知らせたりすることも。高いコミュニケーション力や協調性をもつ、犬ならではの行動といえます。
ゴハンを残していられない! 多頭飼いならではの意識改革!?
「リンが来てから、先住犬のロイがそれまで少し残していたゴハンを残さなくなりました。食べ物への意識が変わったのか、好き嫌いも自然となくなっていったようです」( Hさん)

【増田先生から】ほかの犬に影響されて自分も食べる
ゴハンを残さなくなったのは「誰かが食べていると自分も食べたくなる」といった、周囲の犬の行動が刺激となる社会的促進の一例で、多頭飼いの場面でよく見られます。競争意識や「いま食べないと取られるかも」という本能的な感覚も加わり、食への意欲が自然と高まったのでしょう。
