「余命3年」の宣告… 絶望からいかに『血液のがん』を12年も“飼い慣らし”てきたか

「余命3年」の宣告… 絶望からいかに『血液のがん』を12年も“飼い慣らし”てきたか

片道2時間、年間48回の通院という現実

青森から岩手医科大学まで通院している平山さん。その道のりは決して楽ではありません。新幹線と在来線を使い、自宅から病院まで往復約4時間。以前、点滴治療を受けていたときは、点滴だけで約3時間かかっていたので、病院には5時間から6時間滞在していたそうです。

それでも、岩手医科大学の伊藤薫樹教授との出会いは幸運だったといいます。
「隣県の岩手に骨髄腫を熱心に研究している先生がいると紹介され、セカンドオピニオンで訪ねました。先生の説明は大変わかりやすく、患者目線でとても噛み砕いて説明してくださいました。伊藤先生のお人柄・骨髄腫治療に関する引き出しの多さに感銘を受け、伊藤先生のもとで治療をしたいと強く思いました。また、セカンドオピニオンに同席した家族も『ぜひ伊藤先生のもとで治療してほしい』と言ってくれて、それ以来ずっとお世話になっています」

再発時に先生がくれた「ぼやと大火事」の例え

2019年頃に再発傾向が見られたときの心境について、平山さんは振り返ります。
「再発することは覚悟していたつもりでしたが、実際に再発傾向とわかったときはやはりショックでした。すぐに治療を変更するべきなのか、もう少し待ってから治療をした方がいいのか、すごく悩みました」

伊藤教授は平山さんの悩みを察し、わかりやすい例えで説明したといいます。
「伊藤先生は私が悩んでいることを察してくださって、家の火事を例に挙げて説明してくださいました。『ぼやのときに消火すると大火にならずに済む。けれども、火事になってからでは大火になってしまうかもしれない。治療も同じことで、ぼやのうちに消火してしまうことが得策だと思う』と言ってくれたのが印象的です」

この言葉が平山さんの心に響いたといいます。もう一度治療を頑張ろうという前向きな気持ちを持つことができ、効くか効かないかは治療をしてみないとわからないけれど、先生がすでに次の一手を考えてくださっていることが心強かったと語ります。

配信元: Medical DOC

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