
食事に誘う行為そのものは、必ずしもセクハラではない。しかし、相手が明確に断っているにもかかわらず、何度もしつこく誘い続けるとなれば話は別だ。完全アウトである。しかもそれが「女性→男性」の構図になると、なぜか問題が見過ごされがちになるケースも少なくない。本作に登場するのは、まさにその“見過ごされがち案件”を体現した女性事務員。笑って読めるのに、背中がひんやりする実話エピソードだ。
■「今度ご飯連れて行ってほしいですぅ」甘え声が止まらない女性事務員マッサン



「今度ご飯連れて行ってほしいですぅ」「ダメですかぁ?」。語尾に小さなハートが見えそうな甘え声で、取引先の男性を食事に誘い続ける女性事務員・マッサン。社内ではすでに“ひと癖ある人物”として知られていたが、今回の相手は身内ではなく、よりにもよって大事な取引先だった——。
男性はその都度、「食事には行けません」と丁寧に断る。しかし、誘いは1回で終わらない。2回、3回と繰り返され、もはや「お願い」ではなく「圧」に変わっていく。これはもう好意の押し売りであり、立派なセクハラ案件である。
■断っても続く誘い…追い詰められた男性が取った“最終手段”とは
何度断っても止まらないマッサンの猛アタックに、取引先の男性は完全に困り果てる。「これ以上、どうやって断ればいいのか」。悩んだ末、彼が取った行動によって、ついに事態は表沙汰になった。その結果、マッサンの言動は会社にも知れ渡り、ただの“ちょっと困った人”では済まされなくなってしまったのだった。
本人に悪気があるのかないのかはさておき、周囲を巻き込みながら事態が大きくなっていく様子は、読んでいて笑えないのに、なぜか目が離せない。
■迷惑なのになぜか目が離せない…マッサンがなぜか“読者に愛される理由”
本作は、ブログ「ぷく子OLとイッヌの日常」に掲載された実話ベースのエピソードである。作者のぷく子さん(@pukukoOL)は、これまでさまざまな職場を経験し、その中で出会った強烈な人物たちを漫画にしてきた。マッサンについても、「好き嫌いがはっきりしていて、好感を持った相手には男女問わず過剰なアプローチをしてしまうタイプ」と語っている。職場にいたら確実に振り回される存在だが、不思議なことに、読者の中には“1周回ってファンになる”人が続出しているという。迷惑なのに憎めない、怖いのにどこか笑ってしまう。その絶妙なバランスこそが、マッサンというキャラクターの恐ろしさであり、魅力なのだろう。
この一話だけでは、「なぜそこまで?」と首をかしげるかもしれない。しかし、読み進めるうちに気づけばマッサンの言動が気になり、ほかのエピソードにも手を伸ばしてしまうはずだ。恐怖と笑いが紙一重で同居する、実在OLエピソードの破壊力をぜひ体感してほしい。
取材協力:ぷく子(@pukukoOL)
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