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卵巣や精巣にできる腫瘍 「奇形腫」の特徴と見逃しやすい症状を医師が解説

卵巣や精巣にできる腫瘍 「奇形腫」の特徴と見逃しやすい症状を医師が解説

奇形腫の前兆や初期症状について

奇形腫の症状は、腫瘍ができる場所によって大きく異なります。腫瘍の大きさや成長の速さによっても症状が異なります。成熟奇形腫はゆっくりと成長・進行しますが、未熟奇形腫は、より早い段階で症状があらわれ、急速に進行することがあります。

卵巣の奇形腫

卵巣の奇形腫では、下腹部の痛みや違和感を感じることがあります。腫瘍が大きくなると、お腹が膨らんできたり、腰痛が出たりすることもあります。まれに、卵巣が子宮とつながっている部分でねじれて突然強い痛みが起こることがあります。卵巣念転といい、緊急の治療が必要な状態です。

精巣の奇形腫

精巣の奇形腫では、精巣の腫れや硬さの変化として気づくケースが多いです。痛みや発赤を伴うことはあまりありません。

仙尾部の奇形腫

仙尾部の奇形腫では、座ったときのお尻の違和感や痛み、排便・排尿に問題が出ることがあります。新生児の場合は、出産時に外から腫瘍が見えることもあります。

縦隔の奇形腫

縦隔の奇形腫では、周囲の臓器を圧迫することで症状が現れます。息切れや咳、胸の痛みなどが見られることがあります。大きくなると、食べ物を飲み込みにくくなったり、声がかすれたりすることもあります。

松果体周辺の奇形腫

松果体周辺の奇形腫では、頭痛や吐き気、視力の問題が出ることがあります。ホルモンバランスが乱れることで、早熟な性的発達などの症状があらわれることもあります。

奇形腫の検査・診断

奇形腫の診断では、画像検査や血液検査、生検などが行われます。

画像検査

はじめに超音波検査で腫瘍の大きさや場所、内部の状態を確認します。奇形腫はさまざまな組織(歯、骨、毛髪など)を含むことがあるため、超音波検査では特徴的な画像として観察されることがあります。

次にCTやMRIを行い、より詳しく調べます。CTでは腫瘍内部の石灰化(骨や歯などの硬い組織)の有無を、MRIでは周囲の臓器との関係や腫瘍内部の状態を確認することができます。必要に応じて造影剤を使用し、血流の状態なども調べます。

血液検査

血液検査では腫瘍マーカーと呼ばれる特殊な値を測定します。奇形腫では、「αフェトプロテイン(AFP)」や「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」などの値が参考になります。全身状態や他の臓器の状態も確認します。

生検

画像検査で奇形腫が疑われる場合、確定診断のために腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる生検を行うことがあります。精巣の奇形腫では手術で摘出して診断を行うのが一般的です。
生検を行うことで腫瘍の特徴を詳しく調べることができ、良性と悪性の判断に役立ちます。

配信元: Medical DOC

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