合指症の治療
指の機能と整容面の改善を目的として外科手術が考慮されます。また、術後は一定期間の患部の固定とリハビリが必要です。
外科手術
全身麻酔をかけ、くっついている指を離すための手術がおこなわれます。多くの場合、指同士を離した後は、皮膚が欠損している部分のひきつれを予防するために皮膚移植がおこなわれ、移植する皮膚は足の付け根やくるぶしから採取します。
皮膚の欠損範囲が狭い場合には、皮膚移植をおこなわず自然に皮膚が再生するのを待つケースもあります。
足の場合には、手指と同じ術式で手術をおこなうと術後に傷跡が目立つケースがあります。そのような場合には、切開する範囲を広げ、自然な仕上がりになるよう整える術式が考慮されます。
皮膚のみが癒合している場合には、術後は比較的指の動きが良好になるケースが多い傾向にあります。しかし、骨まで癒合している場合には、術後にスムーズに指が動かせない場合もあります。また、いずれの場合にも成長に伴い指が動かしにくくなることもあり、修正手術が必要となるケースもあります。
術後の固定・リハビリ
術後は患部をギプスにて固定します。ギプス固定は皮膚のみの癒合による合指症では1〜2週間、腱まで癒合している場合には2〜3週間に及ぶこともあります。
また、術後に指のひきつれが起きる可能性が高い場合や、皮膚の欠損範囲が広い場合には、6ヶ月程度の固定が必要になるケースもあります。
ギプス固定をする子どもを自宅で看病できる場合には早期に退院できるケースもありますが、自宅での管理が困難な場合には入院期間が長引くこともあります。
いずれの場合にも、ギプス固定を終えたら患部のリハビリがおこなわれます。
出典:慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS「合指症」
合指症になりやすい人・予防の方法
合指症になりやすい人は分かっていません。しかし、合指症を含む先天異常は遺伝的な要因のほか感染症や栄養不良、有害物質への曝露によって発症リスクが高まることが指摘されています。
先天異常のリスクを減らすためには、妊娠中は十分な栄養を摂取し、アルコールなどの有害物質を避けるよう注意が必要です。妊娠中は放射線や特定の薬剤、カフェインなどが赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすこともあるため、妊娠していることに気が付いたら早めに産婦人科を受診し、日常生活上の注意点を確認するようにしましょう。
関連する病気
巨指症
短指症
多指症
参考文献
一般社団法人日本形成外科学会「合指症」
慶應義塾大学病院医療・健康情報サイトKOMPAS「合指症」
京都大学医学部附属病院形成外科「合指症(合趾症)」
関西医科大学形成外科学講座「四肢再建」
東京女子医科大学「手・足の先天異常」

