僧帽弁逸脱症の前兆や初期症状について
僧帽弁逸脱症は、多くの場合、自覚症状がありません。
そのため、偶然発見されることが多いです。しかし、症状があらわれる場合は、病気が進行している可能性があり、動悸や胸の痛み、息切れ、めまいなどの症状を感じることがあります。また、起立性低血圧(立ち上がったときに急激に血圧が低下する状態)がみられることもあります。
これらの症状は、運動をしたときや緊張したときなどに起こりやすいです。また、不安感や身体がだるい、疲れやすいといった疲労感を覚える方もいます。
ただし、僧帽弁逸脱症の病状が進行して僧帽弁逆流の程度が強くなると、僧帽弁閉鎖不全症の症状があらわれるようになります。階段を昇ったり、坂道を歩いたりした際に息切れを感じるようになります。さらに進行すると、心不全や不整脈などの合併症を引き起こす恐れもあります。
早めに治療を受けなければ、安静にしていても息苦しさを感じるようになるため、気になる症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診し、医師の診察を受けてください。
僧帽弁逸脱症の検査・診断
僧帽弁逸脱症の検査では、心臓超音波検査(心エコー)が重要な役割を果たします。
心エコーは、超音波を使って心臓の様子を画像で見る検査です。痛みもなく、身体への負担も少ない検査であり、弁の形や動き、血液の流れなど僧帽弁の逸脱の状況を詳しく観察できます。
聴診器で心臓の音を聞いたときに、特徴的な心雑音が聞こえる場合もあります。これは、弁がしっかりと閉まらないため起こります。
必要に応じて、心電図検査で不整脈はないか確認したり、胸部X線検査で心臓の大きさや形をチェックしたり、心臓カテーテル検査でより心臓の状態を調べたりすることもあります。
これらの検査を組み合わせて、弁の状態を正確に把握したうえで僧帽弁逸脱症と診断します。

