肺動静脈瘻の前兆や初期症状について
肺動静脈瘻は多くの場合、無症状のまま進行し、健康診断や他の病気の検査中に偶然発見されることが少なくありません。
進行すると体に酸素が十分行き渡らない低酸素血症が発生し、さまざまな症状が現れることがあります。
運動時の息切れやチアノーゼ(皮膚や唇が青紫色に変色する)、疲れやすさ、胸部の違和感などが主な症状として挙げられます。
血液中の酸素不足を補うために赤血球が増え、多血症になることも肺動静脈瘻の特徴の一つです。
重症例では、血栓や細菌が全身に広がることが原因で、脳梗塞や脳膿瘍、心筋梗塞などの命に関わる合併症を引き起こす可能性があります。
咳とともに血液が混じる喀血や、胸の中に血がたまる血胸などの出血症状が見られることもあります。
肺動静脈瘻の検査・診断
肺動静脈瘻の診断は、胸部X線検査やCT検査、心エコー検査、血管造影検査によって行われます。
肺動静脈瘻の有無や病変の詳細を確認し、治療方針を決定します。
胸部X線検査
肺動静脈瘻の初期検査として胸部X線検査が行われることがあります。
肺に異常な影が見られる場合があり、結節状や円形の影が特徴とされています。
胸部CT検査
胸部CT検査は病変の大きさや位置、血管の異常なつながりを詳細に把握できます。
心エコー検査
心エコー検査は心臓の血液の流れを観察し、簡易的に異常を見つけるスクリーニング検査として役立ちます。
肺動脈と肺静脈が異常につながっている「右左シャント」の存在を確認できます。
血管造影検査
血管造影検査では造影剤を用いて血管の流れを観察し、瘻がどのように動脈と静脈をつないでいるかを明らかにします。
肺動静脈瘻の形状を詳細に確認するための検査で、治療計画にも利用されます。

