介護のキーパーソンを決める方法と適性

介護のキーパーソンは、本人や家族の合意をもとに、信頼関係や責任感、調整力を考慮して選びます。適切な方を選ぶと同時に、キーパーソンの負担を分担しながら役割を担うことが望ましいです。
介護のキーパーソンの決め方
介護のキーパーソンを決める際は、まず介護されるご本人の意思を確認したうえで、家族全体で話し合い合意を図ります。信頼関係があり、責任感や調整力を持つ方が適任とされますが、負担が一人に偏らないよう家族で役割分担や協力体制を整えることも重要です。また、決定が難しい場合やトラブルを避けるためにケアマネジャーや介護の専門家への相談が効果的です。適切なキーパーソンの選出には、家族間の協議と周囲のサポートが不可欠です。
介護のキーパーソンの適性
介護のキーパーソンに求められる適性は、ご本人や家族からの信頼が厚いことです。介護や医療に関する知識がある、もしくは積極的に学ぶ意欲を持っている方が適しています。また、冷静に状況判断ができる責任感や調整力、関係者とのコミュニケーション力も欠かせません。緊急時に感情的になりすぎず、適切な選択を考えられる冷静さが求められます。さらに、主に介護サービスの契約・手続きや、治療方針の決定に関わるため、物理的・精神的な負担を無理なく担えるかも考慮されます。家族間の橋渡し役となり、ほかの家族とも良好な関係を築けることも大切です。実際の生活や健康状態も加味し、周囲の協力体制のもとでキーパーソンに過度な負担が偏らないことも大切です。
介護のキーパーソンを決められないときの相談先

介護のキーパーソンを家族内で決められない場合や、意見がまとまらず困ったときは、まず外部の公的な相談先の活用が大切です。利用しやすい相談先は地域包括支援センターです。
地域包括支援センターには、保健師や社会福祉士、主任ケアマネジャーなどの専門職が在籍しており、家族それぞれの状況やご本人の意思を踏まえて、適切なアドバイスや調整役を担ってくれます。
相談を通じて、家族会議のサポートや第三者視点からの助言、必要に応じてほかの関係機関やサービスの紹介も受けられます。また、すでに介護サービスを利用中であれば、担当のケアマネジャーへの直接相談が有効です。ケアマネジャーは介護計画の専門家であり、家族間の調整や制度の活用方法など、現場に即した助言や支援を提供できます。市区町村の介護保険課や高齢者福祉担当窓口も、相談受け付けや専門機関への橋渡し役を担ってくれるので、悩みが深い場合は役所の窓口に足を運んでみるのもよいです。
さらに、社会福祉協議会や医療機関の相談室などにも相談が可能です。これら複数の窓口を上手に活用すると、第三者を含めた冷静な話し合いや家族会議の進行、必要時の制度利用につなげやすいです。一人で抱え込まず、早めに専門家や公的機関への相談が、円満なキーパーソン選びと介護負担の軽減につながります。
参照:
『介護サービスの利⽤のしかた 地域包括⽀援センターとは 介護の相談窓⼝等について』(厚生労働省)
『社会福祉協議会とは』(全国社会福祉協議会)

