肺動脈弁狭窄症の前兆や初期症状について
肺動脈弁狭窄症の症状は、狭窄の程度によって異なります。
軽度の場合には無症状で経過し、健康診断や心雑音の検査で偶然発見されます。
中等度から重度の肺動脈弁狭窄症では、運動時に息切れを感じることが多く、場合によっては狭心症のような胸の痛みを伴うこともあります。
血流が十分でない状況では失神を起こしたり、軽い運動でも強い疲労感を訴えたりします。
全身の酸素不足により唇や指先が青紫色になる「チアノーゼ」は、肺動脈弁狭窄症の特徴的な症状の一つです。
乳幼児では、泣いたり動いたりすると呼吸が速くなる、体重が増えにくいといった症状が現れることがあります。
新生児期に重度の肺動脈弁狭窄症を発症した場合、重症化し命の危険にさらされる可能性もあります。
学校生活において中等度以上や重度の場合、特に治療前は運動負荷が右心室に大きな影響を与える可能性があるため、運動制限が必要です。
肺動脈弁狭窄症の検査・診断
肺動脈弁狭窄症の検査では、聴診、画像検査、心電図検査や心エコー検査を用いて心臓や血流の状態を詳しく調べます。
必要に応じて心臓カテーテル検査が行われ、これにより狭窄の位置や重症度が詳細に判断されます。
聴診
診察では、医師が聴診器で心音を聴取します。
肺動脈弁狭窄症では、駆出性収縮期雑音(「ザー」っという音、だんだん大きくなり、ピークを過ぎるとまただんだん小さくなる)やクリック音(「カチッ」というような短い音)といった特徴的な雑音が聞こえます。
画像検査
胸部エックス線検査(レントゲン検査)を行い、肺動脈や心臓の大きさ、形状を確認します。
心電図検査
心電図を用いて、右心室の負担や心拍の異常を調べます。
心エコー検査
心エコー検査では、超音波を使って心臓の構造や血液の流れを詳しく観察します。
肺動脈弁の狭窄の程度や血流速度、右心室の圧力などが測定され、重症度の判断に役立ちます。
心臓カテーテル検査
細い管を血管を通して心臓に挿入し、肺動脈と右心室の圧力差を直接測定します。
より詳細な情報である狭窄の正確な位置や重症度を特定できます。

