「胃がんで使用する抗がん剤」の副作用はご存知ですか?医師が徹底解説!

「胃がんで使用する抗がん剤」の副作用はご存知ですか?医師が徹底解説!

抗がん剤以外の胃がんの治療法

内視鏡的治療(ESDなど)

早期の胃がんで、リンパ節への転移の可能性が極めて低いと判断される場合には、内視鏡(胃カメラ)を使ってがんを切除する治療が行われます。これを内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)といいます。お腹を切らずに口から器具を入れて、胃の内側からがんを剥ぎ取るように切除するため、体への負担が少なく、胃の機能も温存できるのが大きなメリットです。 この治療は消化器内科で行われることが多く、入院期間は1週間前後が目安となります。退院後はすぐに日常生活に戻ることができますが、切除した傷が治るまでは食事制限や激しい運動の制限など、医師の指示を守る必要があります。

外科手術

がんが粘膜の下層まで達している場合や、リンパ節転移の可能性がある場合など、内視鏡治療の適応とならない多くの胃がんに対しては、外科手術が標準的な治療となります。手術では、がんを含めた胃の一部または全部を切除し、同時に周囲のリンパ節も取り除きます(リンパ節郭清)。消化器外科で行われ、入院期間は術後の経過にもよりますが、10日〜数週間程度となることが一般的です。胃を切除すると食事が一度にたくさん食べられなくなるため、退院後も食事の回数を増やして少しずつ食べるなど、新しい食習慣に慣れていくリハビリテーションが必要になります。

放射線治療

胃がんは放射線の感受性が比較的低いがんとされており、欧米に比べて日本では手術を中心に治療が組み立てられるため、根治を目的とした放射線治療が行われることは多くありません。しかし、進行してがんから出血している場合や、骨に転移して強い痛みがある場合、あるいは脳に転移した場合などには、症状を和らげる緩和的治療として放射線治療が行われることがあります。 放射線科や放射線治療科で行われ、通院で治療できる場合もあれば、全身状態によっては入院が必要になることもあります。治療期間や回数は、照射する部位や目的によって個別に計画されます。

「胃がんの抗がん剤」についてよくある質問

ここまで胃がんの抗がん剤などを紹介しました。ここでは「胃がんの抗がん剤」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

胃がんステージ4になるとどんな抗がん剤を投与しますか?

齋藤 雄佑 医師

ステージ4の胃がん治療では、がんを完全に取り除くことよりも、がんの進行を抑えて生存期間を延ばし、生活の質(QOL)を保つことが主な目標となる事が多いです。治療方針を決定する際には、まずHER2タンパクの発現状況を確認します。HER2が陽性の場合は、トラスツズマブという分子標的薬を従来の抗がん剤(フッ化ピリミジン系+プラチナ系)に上乗せして使用します。HER2が陰性の場合は、ニボルマブやペンブリズマブなどの免疫チェックポイント阻害薬と従来の抗がん剤を併用する治療法が第一選択となることが多いです。 患者さんの年齢や体力、持病の有無などを総合的に判断し、最も効果が期待でき、かつ副作用に耐えられる治療法を主治医と相談しながら決定していきます。また、抗がん剤が非常によく効いてがんが小さくなった場合には、コンバージョン手術と呼ばれる手術が可能になるケースも稀にあります。

配信元: Medical DOC

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