
監修医師:
眞鍋 憲正(医師)
信州大学医学部卒業。信州大学大学院医学系研究科スポーツ医科学教室博士課程修了。日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本医師会健康スポーツ医。専門は整形外科、スポーツ整形外科、総合内科、救急科、疫学、スポーツ障害。
骨嚢腫の概要
骨嚢腫(こつのうしゅ)とは、骨の内部に嚢胞(のうほう:袋状の空胞)ができる病気です。骨嚢胞(こつのうほう)と呼ばれる良性腫瘍に似ています。
上腕骨(腕の骨)と大腿骨近位端(ふとももの骨の股関節側)にできやすく、病的骨折の原因になります。女性よりも男性に多い病気で、小児から若年者に好発します。また、骨の成長とともに病巣が骨の端から骨幹部(骨の中心)に向かって移動する特徴があります。
骨嚢腫の原因として、外傷による骨髄内出血や炎症、骨髄内に残された滑膜組織、静脈の血流障害が挙げられます。骨嚢腫は発症しても問題ない経過をたどることが多いですが、病的骨折や痛みを伴う場合には手術が選択されます。また、子どもで骨端線(こったんせん:骨が成長する部位)に近い箇所に骨嚢腫ができた場合は再発率が高いため注意が必要です。骨嚢腫の再発が繰り返されると、骨の変形につながる可能性があります。
治療方法は医師の判断によって、ステロイド注入法や自家骨髄液注入法、病巣掻爬(びょうそうそうは)などが実施されています。

骨嚢腫の原因
骨嚢腫の原因は、外傷によって骨髄内に出血や炎症が生じたり、骨の滑膜組織が骨髄に取り残されたりすることで、静脈の流れが滞るからだと考えられています。また、近年の研究では異常な遺伝子の存在によって発症している可能性も言及されています。

