
池袋から西武鉄道で約42分、新宿からJR、または西武鉄道で約47分、埼玉県所沢市にある「西武園ゆうえんち」は昭和の世界観をテーマにした遊園地だ。1960年代の、あの日、あのころの昭和の世界が再現された園内では、レトロな「夕日の丘商店街」や住人によるショーが楽しめ、大人には懐かしさ、若い世代には新鮮なファンタジーを提供している。

■商店街でウーパールーパーと遭遇!紙製の街に広がる3つのゾーン

2025年は昭和にあてはめると昭和100年となることから、西武園ゆうえんちではこの一年、「昭和100年大祭典」を実施してきた。「ノスタルジック水族館」はその集大成にあたるイベントだ。同展は、昭和の世界をイメージした館内と、横浜・八景島シーパラダイスがプロデュースした本格的な水槽展示がコラボレーションした空間が大きな見どころになっている。

会場となる富士見天望塔横の富士見ルーム内は3つのゾーンで構成され、区画ごとに異なる趣向の展示が楽しめる。展示素材の大半は紙製エコロジー資材を使用。紙でできた街並みを散策しながら、昔懐かしい、レトロな雰囲気を味わおう。

■ノスタルジックな商店街ゾーン
1つ目のゾーン「アクアノスタルジー商店街」は、昭和の商店街を彷彿とさせる街並みのあちこちに水槽が溶け込んだ光景が特徴だ。

喫茶店のショーケースでは、メロンソーダと並んだ大きな器にベタが泳ぎ、おもちゃ屋のショーケースをイメージした水槽をよく見ると、レトロなおもちゃの影に昭和に一大ブームを巻き起こしたウーパールーパーが佇んでいたりと、一般的な水族館では見ることのないユニークな光景を随所で楽しむことができる。


また、街並みを再現している素材の大半が紙製なのもポイント。建物や屋台をはじめ、郵便ポストに公衆電話といった昔懐かしいアイテムが紙で形作られた情景は、ほかではなかなか見ることができない。

■バスの車窓を魚が泳ぐ!「海原の車窓から」ゾーン
2つ目のゾーンは「海原の車窓から」。ひときわ目を引くのが、トタン屋根のバス停と、実物さながらの大きさで作られた紙製のボンネットバスだ。

車内には自由に乗り込むことができ、車窓には夕日に照らされた都会が描かれている。窓の一部は水槽になっていて、バスの車窓から見える空をアマゾン川原産の熱帯魚・ディスカスが悠々と泳ぐ不思議な景色が広がる。


さらに、バス近くの建物でも、お茶の間のテレビや冷蔵庫の中が水槽というユーモラスな展示を実施。懐かしさと幻想的な体験が同居するゾーンとなっている。


■アクアポニックス水槽やドクターフィッシュ体験で学びも得られる
最後のゾーン「時を超えるアクアリウム」は、昭和から令和に立ち戻り、現代の、そして持続可能な未来の水槽として「アクアポニックス水槽」をメインに構成している。

アクアポニックスとは、魚の飼育と植物の栽培を一緒に行うシステムのこと。本展ではアクアポニックス水槽の仕組みを記したポスター展示とともに、水耕栽培と魚の飼育を両立した水槽の実物が設置されている。

このほか、体験展示として“ドクターフィッシュ”として知られるガラルファの水槽も置かれていて、天板の穴から指を差し込むとガラルファが一斉に集まってくる様子を体感できる。コンパクトな展示の中でも、水族館が担う学びの要素をしっかり取り入れているのもポイントと言えるだろう。


■昭和の世界で「生き物の魅力」に触れる体験を
展示公開の前日に行われたプレス内覧会には、西武園ゆうえんち総支配人の西田知宏さんとともに、水槽のプロデュースを担当した横浜・八景島シーパラダイス館長の大津大さんが出席した。

大津館長は「昭和に生き物たちが溶け込んだ、そして昭和に思いを馳せながら生き物の魅力をしっかり発信できるような素晴らしい空間を作っていただいた」と展示の感想を話す。
そして「普段生き物に触れることのないような方々もたくさん遊園地にはいらっしゃると思います。そういった方々にもぜひ、生き物の魅力を知って帰っていただけたらと思っています」と来場者への思いを語った。

西武園ゆうえんちの来場者なら誰でも自由に入場できる期間限定の水族館。アトラクションやショーとともに、昭和の世界に暮らす生き物たちを見に行こう。
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