朝の湯気と、昼のしあわせ。【お食事処 大福】

どれにしようか迷う、昼のしあわせ

10時を過ぎると、店の空気が少しだけにぎやかになる。日替わりの「おまかせ定食」は、その日その時の“昼のごちそう”。

ある日は「小エビとちくわとズッキーニの天とじ丼」。ふわりと卵でとじられた甘みが、口の中でじんわり広がる。それはなんだか、子どものころ祖母の家で食べたお昼ごはんに、少し似ている気がした。

「豚の生姜焼き定食」は玉ねぎたっぷり、甘辛ダレが白ごはんをぐいぐい進ませる。

ミックスフライに、ハムエッグ。どれも手間を惜しまないけれど、主張しすぎない。日常のまんなかにある、“ちゃんと美味しい”たち。

ごはん大盛りは+60円、ミニうどんは+50円。財布にも、胃袋にもやさしいのが、大福流。

午後のひとときに、小さな贅沢

13時を過ぎるころ、「午後の肴」という時間がそっと始まる。瓶ビールを頼む声とともに、マグロの造り、ししゃも、ホタテのバター焼き……。

昼の喧騒が少しだけ静まった店内で、それぞれの午後を過ごす人たちがちらほら。声は小さくても、満たされた空気が確かに漂っている。

ひとりでも、ふたりでも。ここは、ちょっといい午後の“逃げ場所”にもなる。

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