謝らない義妹
「待って」
不穏な話の流れを感じて、私は思わず声をあげました。
「お父さん、お母さん、目を覚まして! まいこさん、絶対反省してないよね?今回だけなんて、絶対信用ならないよ」
「お義姉さんには関係ないですよね?お義姉さんは独身だし実家住みじゃ、子持ちでローン返済してる私たちのことなんて、わからないと思いますけど?」
まいこさんの鋭い言葉が私を刺しました。
「そんなことない。あなたたちが奪おうとしているお金は、お父さんとお母さんのために家族でコツコツ貯めてきた老後資金だよ。あなたたちの不始末を解決するためのお金じゃない」
私は、この異常な状況をどうにかしなければならないと決意しました。このままでは、両親まで破滅してしまうと感じ取ったのです。結局その日は話が決裂し、弟夫婦は一度帰ることになりました。
あとがき:家族の定義と本当の優しさ
物語の転換点です。まいこの放った「独身で気楽な人にはわからない」という言葉は、由紀の怒りに火をつける決定打となりました。窮地に陥った際、人は本性が出ます。家族の危機をダシにして老後資金を狙う卑劣さを描きつつ、それに抗う由紀の強さを際立たせました。単なる「家族の揉め事」が「人生を懸けた防衛戦」へと昇華する回です。親の愛情が「毒」に変わる寸前で、由紀がどう踏み止まらせるかに注力しました。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

