自宅介護で誤嚥性肺炎にならないために|症状・リスクや予防のポイント、対処法も解説

自宅介護で誤嚥性肺炎にならないために|症状・リスクや予防のポイント、対処法も解説

誤嚥性肺炎の治療法

誤嚥性肺炎の治療法

誤嚥性肺炎の治療法の中心は、抗菌薬です。肺炎の原因となる細菌に有効な抗菌薬を内服または点滴で一定期間使用します。肺炎の場合は入院での治療が一般的です。重症度や患者さんの状態によっては酸素投与や、抗菌薬以外の輸液(点滴)などの全身管理が必要です。特に呼吸状態が悪い場合には、気管挿管をして人工呼吸管理を行うケースもあります。

誤嚥に対しては、リハビリテーションを行います。飲み込みに関係する筋肉を鍛える訓練や、食事形態の調整、姿勢の工夫など、一人ひとりに合わせた訓練計画が立てられます。言語聴覚士などの専門職が中心となり、段階的に訓練を進めます。嚥下機能低下に関わる基礎疾患が疑われる場合は、その精査と治療も行われます。

誤嚥性肺炎は繰り返し起こるケースがあります。再発を繰り返すと全身状態に影響を及ぼすことがあるため、予防することが大切です。再発を防ぐには、退院後の継続的なケアが欠かせません。口腔ケアや嚥下訓練を自宅でも無理のない範囲で続けましょう。

まとめ

まとめ

誤嚥性肺炎は、高齢の方の自宅介護において注意が必要な疾患のひとつです。完全に防ぐことは難しい場合もありますが、口腔内を清潔に保つ、適切な食事形態にする、食事中の姿勢を整えるなど、日常生活のなかでできる予防策は多くあります。また、少しのむせや咳でも軽く考えず、体調の変化を丁寧に観察することが、重症化を防ぐ鍵です。誤嚥性肺炎を未然に防ぎ、できるだけ長く、お口から安全に食べられる生活を支えるために、今回紹介したポイントをぜひ日々の介護で役立ててください。

参考文献

『高齢者介護施設における 感染対策マニュアル 改訂版』(厚生労働省)

『『嚥下障害 嚥下障害の症状と原因、そして対応と治療について-意外と知らない』(一般社団法人日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)

『嚥下障害の予防とケアで健康長寿を! | 「人生100年時代」を生き抜くために』(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)

『嚥下障害』(日本臨床耳鼻咽喉科医会)

『嚥下(飲み込み)のしくみと 誤嚥(ごえん)への対応法』(日本臨床耳鼻咽喉科医会)

『摂食嚥下障害の評価 2019』(日本摂食嚥下リハビリテーション学会 医療検討委員会)

配信元: Medical DOC

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