唾液腺腫瘍の治療
唾液腺腫瘍の治療は、主に手術による全摘出が基本になります。
良性腫瘍の場合でも、摘出によって詳細な判断ができることや、後に悪性に転化する可能性などを考慮して手術が推奨されます。悪性腫瘍の場合は速やかに手術する必要があり、がん細胞が浸潤している組織を十分に摘出することが重要です。
進行状況に応じて、頸部のリンパ節を併せて切除することもあります。
良性、悪性の場合でも、腫瘍が耳下腺に発生している場合は、腫瘍の位置や進行度によって顔面神経を切除しなければならないこともあります。摘出範囲が広範囲に及ぶ場合、腹部や太ももの皮膚を移植して再建術をおこなうこともあります。
悪性腫瘍の治療では、放射線療法や化学療法の併用も検討されます。
唾液腺腫瘍になりやすい人・予防の方法
唾液腺腫瘍になりやすい人は明確にわかっていませんが、悪性腫瘍は高齢者に多く見られる傾向があります。
現在のところ、唾液腺腫瘍の明確な予防法は確立されていません。ただし、悪性腫瘍(唾液腺がん)については、生活習慣も発症リスクに関連していると指摘されています。特に喫煙習慣は悪性腫瘍の発症リスクを高める可能性があり、避けることが望ましいでしょう。
定期的な健康診断や人間ドックを受けること、あるいは気になる症状があればすみやかに医療機関を受診することにより、唾液腺腫瘍を早期のうちに発見できる可能性が高まります。
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参考文献
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 唾液腺がん
公益社団法人 日本口腔外科学会 口腔外科相談室 唾液腺の疾患
一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会 耳下腺腫瘍
一般社団法人 日本形成外科学会 顎下腺腫瘍

