
監修医師:
高藤 円香(医師)
防衛医科大学校卒業 / 現在は自衛隊阪神病院勤務 / 専門は皮膚科
青色母斑の概要
青色母斑(せいしょくぼはん)とは、青色や黒色をした小さな「あざ」を指します。
母斑は皮膚にできる腫瘍の一種で、一般的に「あざ」と呼ばれるものを指します。色調によって「青あざ」「茶あざ」「黒あざ」などがあり、原因や病態によって治療法も異なります。
青あざ、茶あざ、黒あざの原因は全て「メラニン」という色素によるものです。メラニンとは皮膚や髪の毛、瞳に色合いを与える色素のことで、表皮(皮膚の最も外側にある層)の一番下に位置する基底細胞間のメラノサイトという細胞から生成されます。青色母斑では、何らかの原因によってメラニンを持つ「青色母斑細胞」が真皮(皮膚の中間の層)に増殖して皮膚に青いあざが発生します。
青色母斑は成人の約3%に見られ、ほとんどが幼児期までに発症します。あざは1cm以下の大きさのものが多く、小さなしこりがあり、平らなものや盛り上がるものもあります。手足や頭、顔、背中、お尻などにできやすく、特に手の甲や足の甲に多く認めます。
青色母斑で1cmを超える大きなものは「細胞増殖型青色母斑」と呼ばれ、悪性化する恐れがあります。
青色母斑の診断では患部を一部切除して顕微鏡で詳しく調べ、悪性の判断やリスクを確かめる必要があります。
治療は外科的手術で、悪性化する可能性を考慮し、病変部を完全に取り除きます。術後も悪性化の兆候がないか定期的に経過観察する必要があります。
出典:北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室「1.青色母斑」

青色母斑の原因
青色母斑は、メラニンを持つ青色母斑細胞が真皮に増殖することで生じます。青色母斑細胞が増殖する原因はわかっていません。
メラニンは、一般的にしみの原因になることが知られています。紫外線を浴びると、皮膚の炎症を抑えるために基底細胞間に存在するメラノサイトからメラニンが生成されます。メラニンが過剰に生成され、表皮に蓄積することでしみができます。
青色母斑では、真皮にメラニンを持つ青色母斑細胞が増殖します。表皮よりも下に位置する真皮にメラニンが生成されることで、青色や黒色の暗い色のあざができます。

