「もう歳だから無理」は間違い? 高齢でもインプラントができる理由を医師が解説

「もう歳だから無理」は間違い? 高齢でもインプラントができる理由を医師が解説

治療後のケアと長持ちさせるための工夫

治療後のケアと長持ちさせるための工夫

編集部

インプラントを長持ちさせるためには、どのようなケアが必要ですか?

佐藤先生

日々の歯磨きに加え、歯間ブラシやフロスを使ってインプラント周囲を清潔に保つことが基本です。また、定期的な歯科検診で噛み合わせや骨の状態をチェックすることも大切です。天然の歯と同様に、プラークがたまると炎症が起こるため、セルフケアとプロケアの両立が不可欠です。定期的に「染め出し」をおこない、自分の磨き残しを目で見て確認しながらブラッシング指導を受けると、ケアの質が大きく変わります。良好な口腔環境を維持することで、10年以上安定して使えるケースも多く見られます。

編集部

インプラント治療後によくみられるアクシデントはありますか?

佐藤先生

よくあるのは、清掃不足による炎症や噛み合わせの変化による負担です。特に、周囲の歯ぐきが腫れる「インプラント周囲炎」は、初期段階では痛みが少なく気づきにくいため注意が必要です。また、夜間の歯ぎしりや食いしばりがある方は、マウスピースの使用やボトックス治療を勧めることもあります。ただし、歯ぎしりがあるからといってインプラント治療ができないわけではありません。トラブルを早期に発見できるよう、定期的なチェックを欠かさないことが重要です。

編集部

トラブルを防ぐために、治療後に気をつけるべきことを教えてください。

佐藤先生

最も大切なことは、定期的なメンテナンスを継続することです。症状が出てから受診するのではなく、大丈夫なことを確認するために通院する意識が重要です。メンテナンスの間隔は一律に半年や3ヶ月と決めるのではなく、その方の磨き残しの量や歯周病リスクに応じて設定すべきです。本来の予防とは、目に見える歯石や着色を取ることではなく、その前段階のバイオフィルムを取り除くことです。また、喫煙や不規則な生活は治癒を妨げる原因になるため、生活習慣の見直しも欠かせません。違和感が出る前に相談することが、インプラントを長く保つ秘訣です。

編集部まとめ

インプラント治療は年齢制限のある治療ではなく、健康状態や生活習慣によって安全性が左右される治療です。高齢の方でも適切な検査と管理により安全におこなえる一方、治療後のメンテナンスが長期安定の鍵となります。不安がある方こそ、一度歯科医師へ相談し、ご自身に合った選択肢を確認してみてください。本稿が読者の皆様にとって安心して治療を検討するきっかけとなりましたら幸いです。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。