
西日本アニマルアシストは、外猫の不妊去勢手術を通じて地域課題を根本から改善する医療リソースとして、移動手術車「おの猫号」を完成させた。この事業は、車両完成をゴールとするものではなく、医療機器整備、制度運用、活動車両を含めて初めて機能する仕組みであるため、現在もforGoodにて、1月31日(土)までクラウドファンディングを通じた支援を募っている。
地域の医療・福祉インフラとなる「おの猫号」
移動手術車「おの猫号」の取り組みは、外猫の問題を単なる動物愛護として扱うのではなく、高齢者の生活環境や地域福祉の課題として捉え、医療制度で介入する社会福祉モデルだ。
この取り組みは、「おの猫号」を含む移動手術車両、活動車両、血液検査機器などの医療設備、制度型支援である「おの猫基金」の立ち上げ費用まで含め、総額約1,200万円規模の事業の一部を、先行投資によってすでに実行段階に移している。これは計画段階の構想ではなく、すでに現場で動き出している、地域の医療・福祉インフラだ。
外猫の繁殖問題が人の生活課題として顕在化
外猫の繁殖問題は、糞尿被害や騒音といった生活環境の悪化にとどまらず、高齢者世帯での多頭飼育化、近隣トラブルによる地域の分断、公衆衛生環境の悪化といった人の生活課題として顕在化している。
しかし現行制度では、高齢者・搬送困難世帯・多頭案件など、人と猫を同時に支える仕組みが十分に用意されていない。「捕獲できない」「車がないので病院に連れて行けない」「一度に多頭を手術・搬送できない」といった現場の壁に、猫の高い繁殖力が重なり、問題は長期化・深刻化してきたという。
