白皮症の治療
白皮症の治療はまだ確立されたものがなく、それぞれの症状に対する対症療法が主な治療法です。
白皮症の特徴である白い肌は紫外線に弱いため、長袖の衣服を着用したり、遮光効果のある服を着用したりして、紫外線から皮膚を守ることが重要です。また、目を守るためのサングラスも有効です。
白皮症患者の中でも皮膚のメラニン色素がどの程度減少しているか、あるいは完全に失っているかは、人それぞれ異なります。病態にあわせた適切な対処が必要です。
眼の症状がある場合には、メガネやコンタクトレンズによる視力矯正や、斜視や眼振といった症状が見られるケースでは、手術などの外科的治療が適応になります。
また、生後まもない時期(2カ月〜2歳ごろまで)は光に対する視覚刺激に敏感なため、乳幼児期から視覚機能の訓練や日常生活の困難を軽減させるためのロービジョンケアが求められます。
加えて、3〜6歳の小児期でも就学に向けた訓練をおこないます。ルーペや単眼鏡のほか、照明器具や拡大本の使用が推奨されることもあります。
白皮症になりやすい人・予防の方法
白皮症は遺伝子異常によって発症する疾患であるため、予防は困難です。しかし、常染色体の異常であるため両親や親族に白皮症を発症した人がいれば、発症リスクが高くなることを理解しておきましょう。
また、白皮症の発症予防が困難でも、合併症はある程度予防が可能です。とくに光発がんは加齢とともに発症リスクが高くなるため、定期検診が必要です。
そのほか、小児のときから日光への暴露を抑える対策が必要です。とくに遮光性の高い衣服の着用や日焼け止めの使用などが推奨されます。帽子やサングラスの着用も有効な遮光手段です。
光発がんのほか間質性肺炎や肉芽腫性大腸炎も白皮症に合併しやすい疾患です。40歳以降で発症しやすいと考えられていますが、20歳でも発症報告があるため、関連する診療科での定期検査も必要です。
関連する病気
間質性肺炎
光発がん
肉芽腫性大腸炎
斜視
眼振
参考文献
日本皮膚学会眼皮膚白皮症診療ガイドライン
難病情報センター眼皮膚白皮症
小児慢性特定失病情報センター眼皮膚白皮症(先天性白皮症)
厚生労働省眼皮膚白皮症
日本小児学会眼皮膚白皮症

