謝罪のあとに残った違和感
咲希さんが帰ったあと、玄関に一人残されて、ようやく息を吐いた。
鼓動がやけに大きく聞こえる。
結衣は面倒見がよく、ひよりは少し勝気だけれど、イジワルな子ではない。
少なくとも、私の知る娘たちは、誰かを傷つけるような子じゃない。
「……本当に、あの子たちが?」
謝罪はした。親として、それは当然だと思う。
でも、咲希さんが語った姿と、私が毎日、見ている娘たちの姿が、どうしても重ならなかった。
胸の奥には、沙良ちゃんや咲希さんへの心苦しさとは別に、説明のつかない違和感が残った。
そしてこのできごとが、ただの行きちがいでは終わらない──そんな予感だけが、静かに広がっていった。
謝るしかなかった、その夜に
子ども同士のトラブルに、親としてどう向き合うべきか。
第1話では、真帆が、一方的に「加害者側」として扱われ、説明もできないまま、謝罪する姿が描かれました。親として責任を果たそうとするほど、心に残るのは割り切れない思いです。
本当に悪かったのは何だったのか。そもそも、どこからが「親の責任」なのか。
この物語は、正解を断定するのではなく、立場が変われば、見える景色も変わることを、静かに問いかけています。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: tenkyu_writing
(配信元: ママリ)

