女性の痛風予防と治療

生活習慣の改善で痛風は予防できますか?
生活習慣の見直しは、女性の痛風予防に役立ちます。尿酸は食事や体内代謝によって作られ、腎臓から排泄されるため、食事内容や飲酒習慣が影響します。プリン体を多く含む食品や過度の飲酒を控え、栄養の偏りを避けることで尿酸値の上昇を抑えやすくなります。また、体重増加は尿酸値を上げる要因となるため、無理のない範囲で体重管理を行うことも大切です。女性は、塩分摂取量と尿酸排泄の関係が指摘されており、日常的な塩分の摂り方を見直すことも予防につながります。
どのような症状が出たら病院へ行くべきですか?
関節に急な強い痛みや腫れ、熱感が現れ、歩行や日常動作が難しくなった場合は受診を考えましょう。特に、これまで経験したことのない関節痛が突然起こった場合や、痛みが数日続く場合は、早めに医療機関での確認が必要です。女性は痛風の症状が典型的でないこともあり、手指や足首などの違和感が続く場合も、自己判断せず相談することが大切です。
女性で痛風かもしれないと思ったら何科を受診すればよいですか?
痛風の患者さんは、かかりつけの内科を受診することが多いです。内科では血液検査で尿酸値や炎症の程度を確認し、症状の経過を踏まえて評価します。関節の痛みや腫れが強い場合や、ほかの関節の病気との区別が必要な場合には、リウマチ科や整形外科で詳しい診察が行われることもあります。
女性の痛風の治療方法を教えてください
痛風の治療は、関節の痛みや腫れが強い時期の対応と、発作を繰り返さないための管理に分けて考えます。発作が起きている時期には、関節の炎症を抑える治療が中心となり、消炎鎮痛薬や炎症を抑える薬を用いて痛みや腫れを和らげます。関節を安静に保ち、患部を冷やすことも症状の軽減につながります。
日本では、こうした炎症が落ち着いてから尿酸値を下げる治療を開始する考え方が一般的です。症状が改善した後に、再発予防を目的として尿酸管理を行います。一方、海外では、炎症を抑える治療を併用したうえで、発作中であっても低用量から尿酸値を下げる治療を始める考え方も示されています。実際の治療は、症状の強さや発作の頻度、合併症の有無などを踏まえ、個々の状態に合わせて判断します。
参照:
『Management of Gout: Update from the American College of Rheumatology』(American Academy of Family Physician)
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』(日本痛風・核酸代謝学会)
編集部まとめ

女性の痛風は、男性に比べて発症頻度は少ないものの、起こらない病気ではありません。女性ホルモンの働きによって尿酸が排泄されやすい状態が保たれていますが、閉経後はその影響が弱まり、血液中の尿酸値が上昇しやすくなります。その結果、これまで尿酸値に問題がなかった方でも、痛風を発症する可能性が出てきます。
女性の痛風は、足の親指以外の関節に痛みが出ることもあり、加齢による関節の不調や別の関節の病気と区別しにくい場合があります。そのため、症状が軽い段階では見過ごされやすい点も特徴です。予防には食事内容や飲酒の量、体重管理など、日常の生活習慣を見直すことが役立ちます。関節の強い痛みや腫れが現れた場合は、早めに内科を受診し、必要に応じてリウマチ科や整形外科で評価を受けることで、適切な診断と治療につながります。
参考文献
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン 第3版』(日本痛風・核酸代謝学会)
『Management of Gout: Update from the American College of Rheumatology』(American Academy of Family Physician)
『尿酸排泄における性差の検討』(痛風と尿酸・核酸)
『Managing Gout in Women: Current Perspectives』(Journal of Inflammation Research)

