スキルス胃がんの症状
スキルス胃がんの初期には、ほとんど症状が現れないこともあります。そのなかでも初期症状として起こりやすい症状と進行後に起こる症状について解説します。
初期症状
スキルス胃がんの初期症状には、以下の4つがあります。
食後の腹部不快感
胃もたれ
胃痛
食欲不振
このほかにも食べ物が通過しにくくなるなど消化に関する問題が現れることもあります。しかしこれらの症状は、スキルス胃がん特有のものではなく、ほかの胃の病気でも現れる症状のため識別は難しいとされています。
進行期の症状
進行したスキルス胃がんは、以下の症状を引き起こします。
持続する胃痛
食欲不振
体重減少
吐血
黒色の便が出る
めまいなどの貧血症状
腹部膨満感
スキルス胃がん以外の胃がんでも、同様の症状がみられることは少なくありません。
スキルス胃がんの治療法
スキルス胃がんだからといって特別な治療は行いません。スキルス胃がんとほかの胃がんの治療法に違いはなく、同じような治療が行われます。
手術
手術は、胃がんの腫瘍と胃の一部または全部を切除する外科的治療法です。スキルス胃がんの手術ではほとんどの場合、胃の一部のみの切除ではなく全摘になります。また、手術時には同時に胃の周りのリンパ節を取り除いたり、食べ物の通り道を新たに作る消化管再建術が行われたりします。
胃の切除後の消化管再建は、食道と腸を縫い合わせて新たな食べ物の通り道を作るための方法です。胃の周囲の臓器にがんが浸潤している場合には、胃の切除時に他臓器合併切除というかたちでほかの臓器の一部を合わせて切除することもあります。
化学療法
化学療法とは、薬物商法のうち抗がん薬による治療を指します。胃がんに対する化学療法の目的は、以下のとおりです。
手術適応とならない進行がんの治療
再発予防
手術との併用で手術効果を高める
抗がん薬は、細胞が増殖する仕組みの一部を邪魔することでがん細胞を攻撃する薬です。この治療効果を高めるために、患者さんに合わせて内服や注射を患者さんに合わせて選択したり組み合わせて使用したりします。
内視鏡的切除
早期胃がんのうち、一部のがんに対しては内視鏡で切除が行われることがあります。内視鏡での切除の適応はリンパ節転移の可能性が極めて低いことと、がんが一括切除できる大きさと部位であることです。
内視鏡での胃がんの切除には、EMR(内視鏡的粘膜切除術)とESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)の2つの方法があります。
放射線療法
胃がんのがん細胞は、放射線にあまり反応しないという特徴があります。また胃の周囲の臓器は放射線に対して弱いため、放射線治療が第一選択に上がることはほとんどありません。再発した胃がんの補助的な治療・痛みの強い患者さんの症状の軽減・リンパ節や腫瘍からの出血コントロールなどがその目的です。

