犬が家の中でだけ吠える理由

犬が外ではおとなしく吠えることはないのに、家の中でだけ吠えてしまうというケースは、実はそう珍しいことではありません。
飼い主としては困りごとですし、問題行動として捉えてしまうかもしれません。
しかし、問題行動であるとは限らず、犬の本能であったり、心理であったり、生活環境が深く関係していることもあります。
愛犬がなぜ家の中でだけ吠えるのかをよく理解することで解決される可能性があります。
1.縄張りを守りたい!という意識が強い
犬が家の中でだけ吠えるのは、縄張りを守りたい!という意識が強いからです。
愛犬にとって家の中は最も安全で安心な場所である。それと同時に、守るべき縄張りでもあります。
外から聞こえてくる物音などに対して警戒し、縄張りを守るために吠えるのです。「侵入者だぞ!」と、飼い主に知らせるために吠えることもあります。
2.家の中の音に過敏になってしまう
犬が家の中でだけ吠えるのは、家の中の音に過敏になってしまうからです。
静かな家の中にいるとき、ちょっとした物音に敏感になり、反応して激しく吠えてしまうことがあります。様々な音が入り混じっている外とは違い、家の中では小さな物音も聞き取りやすいのです。
インターホンのチャイムの音、スマートフォンの着信音、玄関の鍵を開ける音、エレベーターが行き来する音など、生活音にも敏感になることがあります。
3.群れを守ろうとする犬の本能
犬が家の中でだけ吠えるのは、群れを守ろうとする犬の本能です。
外では初対面の他人とも仲良くすることができる犬が、来客に対しては牙をむき出しにして激しく吠えてしまう、ということがよく起こります。
群れ(飼い主や家族)を守りたいという防衛本能として吠えているのです。
4.運動量や刺激が足りないことによるストレス

犬が家の中でだけ吠えるのは、運動量や刺激が足りないことによるストレスを発散させたいからです。
さっきまで楽しくお散歩していたのに、家の中に入った途端、猛ダッシュで走り回ったり、飼い主を威嚇するように激しく吠えたりすることがあります。
運動量が足りておらず、あり余ったエネルギーを吠えることで発散させたいのです。
若く健康であり余るほどのエネルギーを持った犬によく見られますが、もともと体を動かすことが大好きだった老犬にもよく見られる行動です。
5.不安や恐怖を感じている
犬が家の中でだけ吠えるのは、不安や恐怖を感じているからです。
お留守番中、何時間でも吠えてしまうことがあります。飼い主の就寝時に限って、吠えてしまうことがあります。
置かれている環境に犬が不安や恐怖を感じる原因があります。また、飼い主と離れることに不安や恐怖を感じることで起こる、分離不安症である可能性も考えることができます。
6.認知機能の低下による吠え
老犬によく見られ、認知機能の低下によって、犬が家の中でだけ吠えることがあります。
目がよく見えなくなってしまったこと、ニオイを上手く嗅ぎ取ることができなくなってしまったこと、耳が遠くなってしまったことなどによって、不安感が強くなっているのです。
犬の無駄吠えを減らすしつけ

吠えても叱ったり怒鳴ったりしないことが最も大切です。「吠えなかったときに褒める」というしつけに切り替えてみましょう。
まずは、「なぜ愛犬は吠えてしまうのか」という理由を知ることが解決のための第一歩です。人間にとっては都合の悪いことかもしれませんが、犬は必ず理由があって吠えているのです。
理由が分かれば、イライラすることもなくなりますし、怒ったり叱ったりすることもなくなります。犬にとっても飼い主にとっても幸せなことです。

