副鼻腔がんの治療
副鼻腔がんの治療は、手術や放射線治療、化学療法が基本となります。
がんの進行状態や患者の健康状態などを考慮して、単独の治療法、あるいはそれぞれを組み合わせた治療法がとられます。
早期発見できた場合は手術で切除できるケースもありますが、進行した副鼻腔がんの治療として外科的手術を用いた場合は、患者の容姿に影響を残す可能性があります。したがって、まず放射線治療と化学療法を併用して、腫瘍の縮小を狙うケースも多いです。
放射線治療と化学療法は、手術後の再発予防や正常組織における障害の予防などを目的におこなわれる場合もあります。
副鼻腔がんになりやすい人・予防の方法
副鼻腔がんは、男性の発症が多く見られますが、女性でも発症します。60代以降の高齢者にも発症が多いとされています。
発症のリスクを高める要因は、長期的な鼻粘膜の炎症状態だと考えられており、慢性副鼻腔炎を治療せずに放置している人は、副鼻腔がんの発症リスクが高いと言えます。したがって慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などを早期に治療し、悪化させないことは副鼻腔がんの発症予防につながります。
他には、喫煙習慣、大気汚染や粉塵の影響、 ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染なども発症リスク要因になり得ると指摘されています。とくに喫煙あるいは受動喫煙によるがん発症の因果関係を指摘する研究は複数あることからも、禁煙や受動喫煙の回避がこの病気の予防につながる可能性があります。
関連する病気
慢性副鼻腔炎アレルギー性鼻炎上顎洞がん篩骨洞がん
参考文献
関西医科大学附属医療機関鼻副鼻腔腫瘍
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「鼻副鼻腔腫瘍の診断と病理 3.病理」
国立がん研究センター東病院上顎洞がん
日本頭頸部癌学会 Ⅲ. 臓器別の診断治療の概要
国立がん研究センターがん情報サービス 「がん統計」(全国がん登録)全国がん罹患データ(2016年~2020年)
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会鼻の病気上顎がん
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会鼻腔がん・副鼻腔癌とは
耳鼻咽喉科臨床学会「上顎癌と慢性副鼻腔炎との相関」
日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会「鼻副鼻腔」Ⅰ.診断
日本頭頸部癌学会頭頚部癌「上顎洞癌以外の副鼻腔癌の臨床的検討」
日本癌治療学会 がん診療ガイドライン Ⅱ 診断
日本頭頸部癌学会 Ⅶ. 化学療法(抗がん剤治療)
国立がん研究センター「がん光免疫療法全般に関するQ&A」
久留米大学病院「頭頚部がん 鼻、副鼻腔癌」
厚生労働省喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書 概要

