“皮膚がん”に移行することも? 「汗孔角化症」の経過観察が重要な理由とは【医師監修】

“皮膚がん”に移行することも? 「汗孔角化症」の経過観察が重要な理由とは【医師監修】

汗孔角化症の前兆や初期症状について

汗孔角化症では、皮膚に平たく盛り上がった円形または環状の皮疹が多数生じます。これらの皮疹は、大きさが直径数mm〜数cmで赤褐色あるいは茶色の見た目をしており、触れるとざらざらとした感触を感じられます。

初期症状として、発生直後の皮疹は赤みを帯び、強いかゆみをともなうことが多いですが、自覚症状がないまま皮疹が広がることもあります。一度できた皮疹は消えることがないため、徐々に数が増えていくのが特徴です。

汗孔角化症のタイプによって、皮疹のあらわれる時期や部位が異なります。日本人に最も多いタイプである「多発性汗孔角化症(播種状表在性光線性汗孔角化症)」は、大人になって全身に皮疹が多発するのが特徴です。腕や足など日光にさらされやすい部分に皮疹があらわれることが一般的ですが、日光に当たらない部分にもあらわれることもあります。

また、子どものころから手足の末端や顔に皮疹が発生した場合や、体の一部の皮膚に集中して線状に皮疹が生じる場合、成長するにつれて皮疹が全身へ広がることもあります。

長年(数十年ほど)経過した皮疹は、皮膚がんに移行しやすいことも報告されており、発症後は定期的に症状を観察する必要があると考えられています。

汗孔角化症の検査・診断

汗孔角化症は、皮膚にみられる特徴的な皮疹から診断されることが一般的です。皮疹の出現している部位や出現時期などについて医師が視診や触診を行います。

必要に応じて、皮膚の組織の一部を採取して顕微鏡でくわしく細胞を調べる「皮膚生検」を実施することで、似た症状をもつ他の皮膚疾患との区別を行います。

配信元: Medical DOC

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