消化器・皮膚疾患で劇的改善「症状改善率94%」

手作り食の真価が最も発揮されたのは、消化器疾患や皮膚疾患を抱える67頭の犬でした。
慢性腸症の犬43頭では、下痢・嘔吐・逆流などの症状が95%で改善しており、特に若齢〜成犬で改善が顕著でした。手作り食は消化性が高く、腸の炎症を落ち着ける効果が期待できます。
皮膚疾患を持つ犬では、アトピーや慢性皮膚炎、外耳炎などが83%で改善しました。食物アレルギーの影響や、市販フードの成分が刺激となるケースもあるため、手作り食は「アレルゲンの管理」と「皮膚負担の軽減」の両方に寄与したと考えられます。
さらに、消化器と皮膚の両方に問題を抱えた犬12頭では、100%で症状の改善が報告されました。手作り食だからこそ、複数の問題に同時に対応できる柔軟性があったといえるでしょう。
サプリメントも79%で問題なく利用できており、栄養バランスの調整に大きく貢献しました。中止理由の多くは「投与しづらい」「入手しづらい」など飼い主側の事情であり、犬に悪影響があって中止したわけではありませんでした。
全体を通して、手作り食は自然派の選択肢にとどまらず、科学的にも症状を改善しうる“治療の一部”として機能する可能性が高いことが確認された研究となっています。
まとめ

167頭を最大24ヶ月追跡した研究では、手作り食が健康維持から消化器・皮膚疾患の改善まで幅広く効果を示しました。適切に設計された手作り食は、犬の健康管理における重要な選択肢となり得ます。専門家の獣医師と連携し、安心して取り入れていくことが大切です。
(参考文献:Vet Sci. 2024 Sep 17;11(9):438.)

