舞台はオスマン帝国…トップ絵師を目指す少年の成長記録に「胸が熱くなった」【漫画】

舞台はオスマン帝国…トップ絵師を目指す少年の成長記録に「胸が熱くなった」【漫画】

自身の絵が作品になって心が動いている少年レオ
自身の絵が作品になって心が動いている少年レオ / (C)桃山あおい/新潮社

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家・桃山あおいさんがコミックバンチKaiで連載中の『三日月の国 オスマン千夜一夜』だ。

同作は、オスマン帝国の宮廷工房で働く少年のレオによるドラマを描いたオリエンタル歴史ロマン。以前桃山さんのX(旧Twitter)に第1話がポストされると、5000以上の「いいね」が寄せられている。そこで作者の桃山さんに、同作を描いたきっかけについて話を伺った。

■宮廷工房で一番の絵師を目指す少年…始めは失敗ばかり
『三日月の国 オスマン千夜一夜』第1話(1/50)
『三日月の国 オスマン千夜一夜』第1話(1/50) / (C)桃山あおい/新潮社

16世紀、イスラム教世界の盟主として多くの国を従えて世界の三分の一を統べる国であったオスマン帝国。その国のなかにあるトリカプ宮殿第一中庭“宮殿絵師工房(ナッカーシュハーネ)”は、世界中から選りすぐられた最高の顔料が集まっていた。

その宮廷工房で働く新人のレオは帝国一の絵師になることが夢だったが、彼の図案は一向に採用されない。そんななか宮廷工房長・シャークル師匠の仕事ぶりを目の当たりにすると、あまりの迫力に言葉を失い…。

読者からは「勉強になるし、展開がワクワクする」「師匠がめちゃくちゃ素敵」などの声が相次いでいた。

■調べていくうちにどんどんオスマン帝国の魅力と奥深さにハマった作者・桃山あおいさん
『三日月の国 オスマン千夜一夜』第1話(27/50)
『三日月の国 オスマン千夜一夜』第1話(27/50) / (C)桃山あおい/新潮社


――『三日月の国 オスマン千夜一夜』を描くに至った経緯をお教えください。

元々トルコやイスラム文化には興味があったのですが、連載できるほどの知識はありませんでした。しかし企画会議で様々な案を出している時、その一つとして出したオスマン帝国の話を担当編集さんが気に入って下さり、そこで方向性が決まりました。そうして描くために調べていくうちにどんどんオスマン帝国の魅力と奥深さにハマっていき、前作『新月の皇子と戦奴隷』を経て本作の連載となりました。

――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

実在するオスマン美術作品は細やかに描くようこだわりましたが、登場人物の服装にもこだわりました。16世紀当時の様式を参考にしつつアレンジを加え、史実に忠実な部分と漫画的な可愛さとの両立を目指しました。

――第1話のなかで特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

主人公レオの獅子タイルが焼き上がり「僕の絵が作品になった」と感動するシーンです。背景に金色の蔓草を広げ、少年の希望と成長を表現しました。それからレオが後宮の壁にタイルを貼りに行き、「ガッカリしたか?」と聞かれ「とんでもない!」と返すシーン。ここは、以前より少しだけ成長した彼の前向きさを表現できるよう意識しました。

――今後の展望や目標をお教えください。

宮廷絵師や料理人だけでなく、帝国に暮らす様々な職業の人々を描いていく予定です。そうしてオスマン帝国の持つ多様な面白さを皆様に伝えられたら嬉しいです。また、トルコは親日な方が多いのに対し日本ではそれがあまり知られていないので、それを知ってもらうきっかけにもなればと思います。日本・トルコ友好の一助になれたら、これ以上の喜びはありません。

――読者へメッセージをお願いします。

本作は「千夜一夜」ですので、史実そのままの箇所もあれば、大幅な脚色を加えた箇所もあります。本作をきっかけにトルコやオスマン帝国について興味を持って下さった方は、ぜひご自分でも調べて見て下さい。そこには、とても深く豊かな文化が広がっています。

なお、11月8日に単行本第一巻が発売されました。心血を注いで描いた漫画ですので、ぜひ御覧ください!

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