“聞こえにくいのに異常なし”と診断されるのはなぜ? 「心因性難聴」の特徴と受診の目安を医師が解説

“聞こえにくいのに異常なし”と診断されるのはなぜ? 「心因性難聴」の特徴と受診の目安を医師が解説

心因性難聴の前兆や初期症状について

心因性難聴の症状は、ある日突然現れることが多く、明確な前兆がみられないことが一般的です。例えば、朝起きたら耳が聞こえなくなっていた、会議中に急に音が聞こえなくなったなど、日常生活の中で突然症状が現れることがあります。

また、心因性難聴による難聴は、両耳に生じることが多いとされています。
ただし、人によっては難聴の自覚がなかったり、中耳炎や外傷などがきっかけで心因性難聴を発症した場合は片耳のみに症状が現れたりすることもあります。

ほかにも、耳鳴りや耳の詰まり感、めまいなどを伴うこともあります。さらに、頭痛や腹痛、食欲不振、視覚障害など身体の不調として現れることもあります。

心因性難聴の症状は、内耳の病気や他の病気と間違えやすいので、自己判断せずに、早めに耳鼻咽喉科を受診し、適切な診断を受けることが重要です。

心因性難聴の検査・診断

心因性難聴は、聴力検査と医師による問診などを行い診断します。
心因性難聴が疑われる場合は純音聴力検査や語音聴力検査のほかに、聴性脳幹反応(ABR検査)や自記オージオメトリー、耳小骨筋反射などをおこないます。これらの検査によって聞こえの状態を確認したうえで、心因性難聴と診断します。

ただし、心因性難聴の場合、聴力検査の結果と本人の訴えに矛盾が生じることがあります。そのため、医師は問診を通して生活環境やストレス状況、症状が現れた時期や状況などを詳しく聞き取ります。

必要に応じて、心理検査を行い、心理的な要因がどの程度関与しているのかを評価します。これらの情報を総合的に判断し、心因性難聴であるかどうかを診断します。

配信元: Medical DOC

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