下した決断
私の父は言いました。
「鈴子。お前が納得する道を選びなさい。私たちは、どんな決断でも支えるから」
義両親も、申し訳なさそうに私を見つめています。 一志はまだ、どこかで許されると思っているようでした。いつものように泣いて謝れば、いつものように私が折れると信じている。その甘えた表情が、吐き気がするほど嫌いでした。
私はカバンから、一通の封筒を取り出しました。
「一志。これ、書いて」
それは、すでに私の欄を記入し終えた、離婚届でした。
あとがき:空っぽの「ごめん」を卒業する時
何度も繰り返される謝罪は、もはや言葉としての価値を失っています。鈴子さんが、彼の涙に絆されることなく「空っぽの言葉」と断じたシーンは、一人の女性として、そして母親としての覚醒を感じさせます。義両親の怒りや一志の情けない姿を「冷めた目」で見られるようになったのは、彼女がようやく自分自身の人生の手綱を、彼から取り戻した瞬間だったと言えるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

